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箕浦「また、うちのゴルフ中継で成功した技術が他局の中継でも成功するとは限りません。昨年試したグリーンアンジュレーションの表示という手法もその一つで、起伏の激しいグリーンでは見せる意味があるのですが、微妙なアンジュレーションが売りのグリーンではピンとこない。コースの特徴に合わせた試みを見つけることが大事だということが、さまざまな試みの中から分かってきました。」

デジタルの技術を使って
これまでに無い映像を配信したいと思います。

川本「そんな中で、我々の今回の放送ではティショットに着目した新しい試みを採り入れています。これは、アメリカのCBSスポーツが2年ほど前に開発し、アメフトのスーパーボールの中継で使用した技術を応用したもの。フィールド内に設置した30数台のカメラで一つのシーンを多数の方向から撮影し、これをランダムにつなぎ合わせて配信するという手法です。映画マトリックスの中でこのような手法が採り入れられていたことから、映像業界ではマトリックスカメラと呼ばれています。選手の後方約135度をカバーするレイアウトで、7台から14台のカメラを設置。ティショットのテイクバックからインパクトまでの瞬間を複数カメラで撮影し、これまで見たことのない角度からティショットを解析することができます。これまでは定点撮影で見せることの多かったティショットですが、マトリックスカメラを導入することで、より一層の臨場感をお伝えできるでしょう。」

名和「このシステムの導入によってスイング解説の幅も大きく広がるはずです。例えばトップの位置を背中側から順に後方へと回り込みながら見せることで、選手のスイングの特徴を詳細に伝えることができる。通常のゴルフ中継では見られなかった映像を配信するメリットはこういったところにあるのです。今回は1番ホールと15番のショートホールにマトリックスカメラを設置する予定。緊張感あふれる1番ホールでの模様は必見でしょう。」

川本「日本テレビ系列のスポーツ中継は、意図的にひとつひとつのプレーをじっくりと見せています。ゴルフを例に挙げるならば、ショットに入る前の映像やショット後の映像を視聴者にじっくりと見てもらうことで、プレーヤーの心理を想像できるからです。これにマトリックスカメラで伝える臨場感が加われば、お茶の間に居ながらにして会場のギャラリー以上の情報が得られるのではないでしょうか。」

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