第3章 18世紀 ロココ・新古典:革命の世紀

18世紀のヨーロッパでは、フランスを中心として「ロココ」とよばれる美術様式が流行しました。太陽王ルイ14世時代の壮麗なバロック様式が、ルイ15世と愛妾ポンパドゥール夫人のもとで繊細で優美な表現に変化したのです。一方、イギリス産業革命やアメリカ独立戦争、そしてフランス大革命がおこり、市民革命と近代化の波が怒涛のように押しよせたのもこの時代です。ロココ美術は、王侯貴族の雅な生活を彩る最後の輝きであったといえます。

第3章では、ロココを代表する画家ブーシェの寓意画、市民の素朴な家庭生活を描いたシャルダンやグルーズの風俗画、レノルズを中心とするイギリス絵画のほか、「グランド・ツアー」が流行したことから生まれた、古代ローマの廃墟画やイタリアの風景画など、18世紀美術のさまざまな側面を紹介します。さらにルイ16世治世下にはじまり、19世紀初頭のナポレオンの時代に主流となった新古典派の作品も展示します。

時代背景に照らしながら、ロココから新古典派にいたる様式の変遷を、20点の作品を通してお楽しみください。