『飛龍伝』は30年以上もの間、時代の変化に合わせて磨き治され、繰り返し上演されてきた作品です。
母体ともいうべき『初級革命講座 飛龍伝』は1973年に初演されました。
挫折した元学生運動の伝説的な闘士の姿を描くことにより、運動とその後の社会の行方を鋭く切り込んだ作品でした。

そして1990年、全共闘の女性委員長と、機動隊の隊長の恋愛を織り込んだ、
愛の物語『飛龍伝90殺戮の秋』として新たに蘇りました。
そして2010年2月『飛龍伝2010ラストプリンセス』と銘打ち、
現代社会の情勢や人の心の変化を取り入れた待望の最新バージョンが登場!!

学生運動の時代に若者たちが命を焦がした、血と汗と愛の記録―それは単なる演劇の作品として心に訴えるだけではなく、
いまこの時代のあり方、ひとりひとりの生きていく有様を問いただします。
舞台の上では激動の時代にのまれ、権力に翻弄され、迸るむきだしの感情が、ストレートに表現されます。
それは、美しさや醜さがデフォルメされた人間そのものの姿であり、
つかこうへいが愛する、人間の弱いものに対する厳しさや優しさなのです。

【STORY】
あの時、学生たちの間を吹き抜けた革命運動の嵐―。
ひとりの女が、全共闘の委員長に祭り上げられた。
女の名は神林美智子―利用したのは学生運動のカリスマ・桂木順一郎。
作戦のために、敵対する機動隊員・山崎一平のもとへと美智子を送りこんだ。
しかし、いつしか二人は深く愛し合うようになっていた―。
激しい闘争の日比に芽生えた許されぬ愛、揺れ動く三人の心。
しかし運命の戦いの日は近付き―。

つかこうへい作品の中でも屈指の人気作『飛龍伝』!!
1973年に産声を上げ、世を、権力を、魂を、問い直してきた、伝説の作品が
『飛龍伝2010 ラストプリンセス』として新たに蘇ります!!

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