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2006年9月3日放送
「ガラス」

今回のテーマは「ガラス」 不思議なガラスのパワーを実験しちゃいます!
過去の実験一覧はコチラ!!

■強化ガラス(オランダの涙)を作ってみよう!

<材料>
  • ソーダガラス
  • 水などを張った容器
  • バーナー
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<作り方>
  1. 水などを張った容器の上で、ソーダガラスを回しながらバーナーで溶かす。
  2. 溶けたソーダガラスが自然に落ちるまで、バーナーで溶かし続ける。
  3. 溶けたソーダガラスが水の中に落ちて涙形に固まれば成功!
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《注意》
  • 強化ガラスを作る際、失敗すると水で冷やされる時や取り出した時に、割れる事がありますので、実験中は常に防護メガネをかけて行ってください
《補足》
  • 溶かしたガラスを水などで急激に冷やす事を「ガラスの焼き入れ」という

【実験】≪強化ガラスを金づちで叩く実験≫

<材料>
  • 金づち
  • オランダの涙
  • 鉄板などの硬い板
<実験>
  1. 鉄板などを敷き、作った強化ガラスを置く。
  2. 強化ガラスの、膨らんでいる側を金づちで叩くと...割れない!!
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《解説》
  • 溶かしたガラスを水などで急激に冷やすと、外側が急速に固まり、内側は徐々に冷えて固まっていく為、内側が外側を収縮しながら引っ張ることになる。 この為外側(表面)に傷がついても、内側から引っ張る力が、傷を広げないようにする為、強く、割れにくくなる。
《注意》
  • 強化ガラスを叩く時は、下に鉄板など硬い板を敷いてから実験して下さい。
  • 強化ガラスを叩く時は、誤って尻尾側を叩かない様に、軽い力から初めて少しずつ力を強くして叩いて下さい。

【実験】≪強化ガラスを粉々にする実験≫

<材料>
  • ペンチ
  • オランダの涙
  • 厚手のビニール袋など
<実験>
  1. ビニール袋などの透明な袋に、強化ガラスとペンチの先を入れ、入口が広がらないようにテープなどで固定する。
  2. ペンチで強化ガラスの尻尾の部分を折ると...粉々になる!!
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《解説》
  • 内側が外側を引っ張ている強化ガラスは、内側に傷を入れると内側からその傷が広がっていく。
  • 尻尾の部分(イラストの赤丸部分)を折るとに内側に傷が入る事になるため、一気にその傷が広がり爆発したように粉々になる。
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《注意》
  • 強化ガラスは割れた際に砂状の粒になりますので、滅多に怪我をする事はありませんが、実験を行うときは、絶対に防護メガネを着用し、軍手などをして肌の露出を出来るだけ少なくして下さい。
  • 粉々になる時に強化ガラスが飛び散りますので、袋などは2、3枚重ねて、密閉させてガラスが飛び散らないようにしてください。

■ガラスでバネを作ろう!

<材料>
  • 鉛ガラス
  • バーナー
  • バネ製造機
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    <バネ製造機の材料>
  • 蛍光灯
  • 針金
  • ダンボール
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    <バネ製造機の作り方>
  1. ダンボールを写真のような形に切る。
  2. ダンボールの左右に蛍光灯を通す穴を開ける。
  3. 蛍光灯を通したら利き手側に、回転させるための針金の取っ手を付け、蛍光灯が外れないように逆側にストッパーを付ける。
  4. ダンボール内の写真の位置に、針金でガラスを引っかける取っ手を付ければ完成。
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<作り方>
  1. 鉛ガラスをバーナーで溶かす。
  2. バネ製造機の針金に柔らかくなった鉛ガラスを引っかけ、利き手側に鉛ガラスをゆっくり移動させながら、蛍光灯を回転させる。
  3. 鉛ガラスが固まり、蛍光灯から取り外せば完成。
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《注意》
  • 簡単に折れてしまいますので、あまり強く引っ張ったり曲げたりしないで下さい。
  • あくまでもガラスですので、バネとしては使用できません。
  • 保管する場合は、綿や布などを敷いた箱にしまって下さい。
★番組からのお願い★

「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。

その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。

また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。