2006年10月29日放送
「遊園地」
今回のテーマは「遊園地」 みんな大好き遊園地!絶叫マシンで大実験しちゃいます!
→ 過去の実験一覧はコチラ!!
■ラブラボ!実験1 〜ループコースター編〜
【実験】
- ループの頂点で(逆さの状態の時に)ボールを放したら、ボールはどこへいくのか?
【結果】
- 地面とは逆方向、井戸田さんの足元(=空の方向)に落ちた!
《解説》
- 物体が円運動をする場合、回転の中心から遠ざかる向きに力が働く為に起こる。 これを遠心力という。 よって、ループの頂点でボールを放すと足元に落ちてくる。
【実証実験】
<材料>
- 針金ハンガー
- 百円硬貨
<実験の仕方>
- 針金ハンガーを写真のように伸ばす。
- 針金ハンガーに百円硬貨が安定するように置く。
- Uの字になっている方に人差し指を入れ、ハンガーを回転させると・・・百円硬貨は落ちずにハンガーと共に回転する!
■ラブラボ!実験2 〜フリーフォール編〜
【実験】
- 水の入ったコップを持ってフリーフォールに乗ったらコップの水はどうなるか?
【結果】
- 水がコップから飛び出し、空中に浮き丸い玉になった!
《解説》
- 空気と接している表面の水には、できるだけ表面積を小さくしようとする力が働き、球形になる。これを「表面張力」という。
- 物体が空気の抵抗を受けず重力だけの作用で落下する現象を「自由落下」という
- 自由落下中に無重力状態になると、水がコップから飛び出し表面張力により球形になる。
■ジェットコースターの動く原理は?
【原理】
- 高い所から滑らせて重力によって加速して進む
《解説》
- 高い所にある物体には「位置エネルギー」が生まれる。 そして、位置エネルギーは落下することで「運動エネルギー」へと変化する。 つまり、落差があればあるほど、落ちるときの運動エネルギーは大きくなり、スピードが速くなる。
■ラブラボ!実験3 〜ジェットコースター編〜
【実験】
- ジェットコースターの前と後ろの席ではどちらが怖いか?
【結果】
- 低い所を通過する時・・・前の席は4G超え、後ろの席は3G。よって、前の席の方が怖い。
- 頂点を通過する時・・・前の席は1G、後ろの席は0G無重力状態。よって、後ろの席の方が怖い
《解説》
- 通常、物体にかかる重力は1G。 最もスピードが出る低い所を通過する時に、前の席は、 下り坂でスピードを上げている後ろの車両に押され、体重の4倍の4Gという強い重力がかかる。 頂上を通過する時に、後ろの席は下へ加速している前の車両に引っ張られ、一瞬0Gの無重力状態になる。
★番組からのお願い★
「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。