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2007年02月11日放送
「雪と氷の科学」

今回のテーマは「雪と氷の科学」!
見たことも無い神秘的な世界を紹介しちゃいます!
過去の実験一覧はコチラ!!

■科学の力で樹氷を作ろう!

<材料>
  • ツリーの形に切ったフェルト
  • ジクロロメタン
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<実験方法>
  1. ツリーの形に切ったフェルトに、クリップを貼り付ける。
  2. ツリーが立つ様にしっかりとゼムクリップを容器に固定する。
  3. ジクロロメタンをツリーの下の部分が浸るまで容器に入れると・・・
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<実験結果>

ツリーがだんだんと白く覆われ樹氷になった!!!

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《解説》

ジクロロメタンがフェルトに染み込み、蒸発する時に周りの温度を
急激に下げる事で、(これを気化熱という)
空気中の水分がフェルトに凍りついた。

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今回の実験では40分程で真っ白な樹氷になった。

【注意】

実験をする際は十分に換気を行って下さい。

■氷に隠された意外な性質

<材料>
  • 偏光板×2
  • 薄い氷
  • 下から光が当てられるもの(学校のOHP等)
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<実験方法>
  1. 板状の氷をフライパンの上などでこすり、薄くする。
  2. 下から光が当てられるものの上に偏光板を置く。
  3. 偏光板の上に氷を置き、偏光板で挟むと・・・
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<実験結果>

七色に輝く氷の結晶が見える!

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《解説》

普段肉眼で見えている光は様々な色が混じって白くなっている。
偏光板に白く見える光を通すと、様々な色の光に分けられる
つまり偏光板によって分けられた光が氷の結晶を映し出していた。

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■氷が持つ不思議な力

<材料>
  • ブロックアイス
  • 針金
  • おもり
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<実験方法>

両端におもりを付けた針金を、ブロックアイスにひっかけると、
針金に接している部分の氷が溶け、針金がどんどん氷に食込んで行く。
自然に切断されるのを待つと・・・

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<実験結果>

針金が通って切断されているはずの氷がくっついている!!

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《解説》

氷に圧力を加えると融点(ゆうてん)が下がり、圧力が加わった部分が水になる。
圧力を取り除くと融点が元に戻り溶けた部分が再び凍る。
この現象を復氷(ふくひょう)という。

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今回のラブラボ!実験では30分ほどでおもりが落ちた。

■家庭で見られるダイヤモンドダスト!

<材料>
  • クーラーボックス
  • 空き缶(内側を黒く着色した物)
  • ドライアイス
  • 懐中電灯
  • エアーキャップ(プチプチ)
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<実験方法>
  1. クーラーボックスに空き缶を入れ、隙間にドライアイスを詰めフタをする。
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  2. クーラーボックス内がしっかり冷えたところでふたを開け、空き缶の中を懐中電灯で照らす。
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  3. 空き缶の中に息を吹き込み、水分を漂わせる。
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  4. 空き缶の中でエアーキャップを潰すと・・・
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<実験結果>

空き缶の中でキラキラと輝くダイヤモンドダストが現れた!

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《解説》

ドライアイスで十分に冷やされた空き缶の中に、温かい息を吹き込むことで
過冷却状態の水分が漂う。(過冷却状態では水分は0℃を下回っても氷にならない)
エアーキャップを潰すと、飛び出た空気が水の粒に衝撃を与える為一瞬で氷に変わる。

過冷却
液体が凝固点以下(美羽zで言えば0℃以下)になっても固まらず液体のままでいる状態。

■ラブラボ!ナゾ解きメイキング テーマ「食品サンプル」

食品サンプルができるまで

<材料>
  • パラフィン(ロウ)※60℃以上のお湯で湯せんをしてあるもの。
  • 40℃前後のお湯を張った容器
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〜レタス〜

<作り方>
  1. お湯の表面に、白と緑色のパラフィンを薄く流し入れる。
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  2. パラフィンをのばし軽く丸めれば完成
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出来上がったレタスを千切りにすると・・・
キャベツが出来る!!

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〜エビの天ぷら〜

<材料>
  • パラフィン(ロウ)※60℃以上のお湯で湯せんをしてあるもの。
  • 40℃前後のお湯を張った容器
  • 作り置きのサンプルのエビ
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<作り方>
  1. 衣色に着色したパラフィンを、本物の衣を作る要領でお湯の表面にスポイトで落とす。
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  2. その上にサンプルのエビを置き、衣色に着色したパラフィンをもう一度かける。
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  3. 素早く衣を丸めれば完成。
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《解説》

パラフィンはロウソクの原料。油分なので水に混ざらない。
パラフィンは60℃以上の熱を加えると液体になる性質がある。
40℃前後のぬるま湯にパラフィンを入れると急速に固まらず、作りやすくなる。

ラブラボ!オーダー 〜味噌カツ丼〜

<作り方>
  1. 型作り トンカツの型を採るために本物のトンカツを使う!
    1. 箱に本物の切ったトンカツを均等な間隔を空けて入れる。
    2. トンカツをマチ針で固定する。
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    3. シリコン樹脂を流し込み固める。
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    4. 埋まっているトンカツを取り除き、キレイに洗浄する。
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  2. 塩化ビニールに油絵具で着色する。
  3. お肉の断面の色に着色した塩化ビニールを断面にだけ薄く塗る。
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  4. 衣の色に着色した塩化ビニールを流し込む。
  5. 160℃のオーブンで温めて固める。
  6. 型から取り出す。
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  7. 衣の部分に接着剤を塗り、削った発泡ウレタンを付けサクサクの衣にする。
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  8. 肉の断面の部分にガムテープをつけエアーブラシや筆でトンカツの揚げ色や肉の断面の肉汁をつける。
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  9. 器にごはんのサンプルを乗せ、サンプルのトンカツとキャベツを盛りつける。
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  10. 着色したシリコン樹脂の味噌ダレをかける。
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  11. ゴマを散らして完成!
    ゴマは腐らないので本物を使う。
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★番組からのお願い★

「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。

その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。

また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。