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2007年05月13日放送
「竹の科学」

今回のテーマは「竹の科学」! 不思議な竹の性質を徹底解明!
過去の実験一覧はコチラ!!

■竹は強い!?21人の子供VS竹!

<実験>

一本の竹にロープを結んで、それを子供達総勢21人で引っ張ると・・・

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<実験結果>

竹は曲がってはいるが折れていない!

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《解説》

切った竹を拡大してみると・・・

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粒上の点が数多く散らばっているのが見える。 この点状の物は「維管束(いかんそく)」と呼ばれる固い繊維の集まりで、管状になって、茎の中を縦に走っている。

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一方、この維管束の周りをつつむ白い部分は柔らかく、クッション性が強くなっている。 こうした固い部分を柔らかい部分と組み合わせが竹にかかる強い力を上手く吸収し、竹を折れにくくしている。

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※竹は丈夫でしなやかな為、和弓や釣竿、カゴなどや海外では工事現場の足場としても使われる。

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■竹の成長はどれくらい?

竹を4日間観察してみると?

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最初は50センチ程度だったタケノコが4日経つと2メートルを越えていた!

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《解説》

植物には成長点という細胞分裂を行い、伸びていく部分がある。 通常は芽や根の先などの先端部分にのみ存在する事が多いが、 竹はそれぞれの節と節の間すべてに成長点がある為、他の植物に比べ、成長が早い

■竹林の土の中はどうなっている?

<実験>

竹の根をできるだけ切らないように掘りつづけると・・・

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<結果>
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地下で繋がっていた!

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《解説》

竹は、土の中で地下茎を横に伸ばしていき、そこから地上へ何本もの竹を伸ばしている。 地上に生えている部分だけを見ると一本一本別の竹に見えるが、 地下では竹同士が繋がっているため竹林自体が一つの竹といえる。

■竹に花が咲く?

数十年に一度(長いものでは120年に一度といわれる)ではあるがイネに似た花が咲く。 しかし一度咲いてしまうと、タネを落とし、枯れてしまう。

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竹はイネ科の植物。種も何となくイネに似ていますね

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■メンマは竹から作られる?

ラーメンでお馴染のメンマは中国などで生殖している「マチク」という竹から作られる。

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  1. マチクのタケノコの皮を取って、水につけた後ビニールなどに包んで、乳酸発酵させる。
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  2. 天日で乾燥させ、日本に輸入。
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  3. 食べる時は、湯で戻して味付けをして出来上がり。
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■生のタケノコはどんな味?

普段は茹でたりして食べるタケノコ。しかし生で食べるとエグミが強く、口当たりが悪い。 このエグミの元は、シュウ酸という成分が働いていた為。 シュウ酸は、口当たりも悪く、苦味やエグミの原因となる成分。 但し竹の中のシュウ酸はタケノコから成長して竹になると無くなる。

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★番組からのお願い★

「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。

その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。

また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。