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2008年3月30日放送
100回記念スペシャル

今回のテーマは「100回記念スペシャル」
ついに100回到達
歴史の偉人(いじん)達が残した発見・発明をふりかえる!
過去の実験一覧はコチラ!!

■歴史の偉人1 アルキメデス

アルキメデスとは古代ギリシャの数学者であり物理学者。

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彼は数々の伝説を残した科学者だった。

その伝説の1つにこのようなものがある。

当時、強い力を持っていたローマの軍隊が彼の住むシラクサという町に船で攻めて来た時、知恵を出してローマの軍隊を撃退したという。

その時使った物とは・・・何と鏡!

彼は鏡を使って、一体どうやってローマの軍隊を撃退したのか?

その方法をこんな実験で解き明かす!


<実験方法>

でんじろう先生が取り出したのは、凹面鏡(おうめんきょう)という、中央がなだらかにへこんでいる鏡。

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この鏡に照明の光を反射させ、その光で特殊な紙で作った船をねらうと・・・

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船が燃え上がった!

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【解説】

凹面鏡で光を反射させると、反射された光が一点に集まり、その部分の温度が高くなる。

そのため、紙で作った船は燃え上がった。

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アルキメデスがローマ軍を撃破した方法は正にこの原理を応用したもの。

その方法は、味方の兵士にそれぞれ鏡のようにみがいたタテを持たせ、弓形に並べさせる。

そして、そのタテで太陽の光を反射させ、その光を敵の船にめがけて一点に集中し、そのパワーで船を燃やした。

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■歴史の偉人2 アレッサンドロ・ボルタ

続いての科学の偉人はアレッサンドロ・ボルタ!

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この人物は電池を発明した。

そこでスタジオに登場したのはボルタが作った電池を再現した「電たい」。

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この電たいは銅と亜鉛(あえん)、そして塩水をしみ込ませた紙を何層も積み重ねて作られている。

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なぜこれだけの材料で電気が生まれるのか?

その仕組みは亜鉛が塩水によって溶け、その時に、電気のモトとなる電子を残す。

すると、亜鉛から銅へと電子が移動して電気が流れるというもの。

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しかし、この電たいでは金属板の間から塩水がたれてしまい、ショートしてしまう・・・

そこで、ボルタは容器に塩水や希硫酸(きりゅうさん)を入れ、その中に亜鉛板や銅板を入れた電池を発明した。

池のような液体につかった金属板から作り出す池ということで「電池」と呼ばれるようになったという。

このボルタの電池を使ってスピードワゴンが50人の子供達と一緒に大実験!

■ボルタの電池で巨大なモニュメント作りに挑戦!

スピードワゴンと50人の子供達がボルタ電池を作って、さらにそれを利用した巨大なモニュメント作りに挑戦!


<準備するモノ>
  • 亜鉛板×4枚
  • 銅板×4枚
  • コップ×4個
  • 塩水
  • リード線×2
  • 発電球(発光ダイオード)
  • プロペラ付きモーター
  • 漂白剤
<作り方>
  1. 銅板と亜鉛板それぞれ片側のはしを約2cm折り曲げる。
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  2. 銅板と亜鉛板の折り曲げた所を重ねてテープでとめる。
    これを3組作る。
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  3. コップとコップの間に重ねた金属板を橋渡しになるようにセットする。
    これで4つがひとつなぎになる。
    そして、重ねていない銅と亜鉛の板をその両端に入れる。
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  4. コップに塩水を入れる。
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    これで、ボルタの電池の完成!
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  5. 両端の重ねていない板にそれぞれリード線をつけ、電球につなげると・・・
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    電球が光った!
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  6. さらに、プロペラ付きモーターにつなげてみると・・・
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    プロペラが回らない・・・
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    そこで台所で使う漂白剤(ひょうはくざい)を入れて、
    もう一度プロペラ付きモーターにつなげてみると・・・
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    プロペラが回った!!
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ボルタの電池は、しばらくするとプラス極の銅板の表面に水素の泡がくっついてしまい、 すぐにパワーが落ちてしまう。

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この時、漂白剤を入れると、その水素の泡を取り除き、ボルタの電池はパワーアップする。

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ボルタの電池がパワーアップしたところで、いよいよ巨大なモニュメント作りに挑戦!

巨大なモニュメントの正体は「ラブラボ!100回」と書かれた大きな板!

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この板に電球を取り付け、みんなで作ったボルタの電池につなげていくと・・・

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ラブラボ!100回の文字が光り輝いた!!

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この実験で使ったボルタの電池は、何と全部で200個!

みんなの力を合わせたボルタの電池大実験!

少し電球の付かない部分があったが、ボルタ電池でモニュメント作りは見事成功!!

■科学の偉人3 トーマス・アルバ・エジソン

最後に紹介する偉人はトーマス・アルバ・エジソン!

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エジソンはアメリカの発明家で生涯(しょうがい)に何と1000以上の発明をした発明王と呼ぶにふさわしい人物。

そんなエジソンを代表する発明品といえば「白熱電球」。

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しかし、当時の家庭には電気が流れていなかった。

そこで、エジソンが各家庭に電気を流すために発明したものは「水力発電所」。

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しかし、ここで次の問題が!

この水力発電所を作れるようなセメントが当時なかった。

しかし、エジソンは「強化セメント」を作って、この問題をクリア!

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またまた次の問題が!!

水力発電所は多くの従業員が住み込みで働いてもらわないと完成しない。

しかし、その問題もエジソンは発明で解決してしまった!

エジソンプはプレハブ住宅(簡易住宅)を発明し、従業員の宿泊所を作ってしまった!

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こうして、エジソンは数々の発明品を生み出した。

その中でラブラボ!が注目をした発明品は畜音機(ちくおんき)。

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蓄音機とは世界で初めて音を記録するために作られたもの。

では蓄音機は一体どうやって音を記録しているのか?

その仕組みは蓄音機のラッパに向けて音を出すと、空気(音)の振動がラッパの底に付いている振動板からその先の針に伝わり、回転しているロウで出来た管(くだ)に溝(みぞ)を刻みながら録音される。

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録音した音を再生する時は、逆に溝が針を振動させる。

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そして、振動板でラッパの中の空気を振動させて音になる。

録音されたロウの管を電子顕微鏡(でんしけんびきょう)を使って見てみると、 溝が深くほられたり、浅くほられたりしている。

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この溝の深さで音の振動を記録している。

この音を溝で記録する方法が後に出てくる、レコード盤に移り変わる。

レコード盤をよく見てみると、溝がほられているのが分かる。

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さらに、現代で使われているCDにもこの原理はいかされていた。

CDを電子顕微鏡で見てみると、小さなくぼみが。

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このくぼみをレーザー光の反射で読み取り再生している。


★番組からのお願い★

「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。

その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。

また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。