でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2013年7月27日放送 第226回

「ノーベル賞を受賞 ベクレルの功績」

放射線の量を示す単位「ベクレル」。
これは、人の名前であることをご存じですか?
フランスの物理学者で、放射線を発見したことで、ノーベル賞に輝きました。
当時、どんなふうに放射線を計測していたのでしょうか?

(1)
これは「はく検電器」と呼ばれるものです。
瓶の中の金属の棒には、2枚のアルミはくがついています。


(2)
ここに静電気を貯めたストローを近づけると、アルミはくが開きました。


(3)
例えば、マイナスの静電気が溜まったストローを近づけると、上にはプラスの電気、アルミはくにはマイナスの電気が集まります。
このマイナスの電気が反発しあい、アルミはくが開くのです。


(4)
はく検電器に金属を乗せて、同じように静電気を近づけます。
すると、先ほどと同じようにアルミはくが開きました。


(5)
では、別の金属を乗せて、静電気を近づけてみると・・・


(6)
ゆっくりアルミ箔が閉じていく!


(7)
後に乗せたのは、「アメリシウム」という金属で、微量の放射線を出しています。


(8)
アメリシウムから出る微量の放射線が、周りの空気の電子を弾き飛ばすことで電気が通りやすい状態になります。
その為、はく検電器に溜まっていた電気が逃げていき、アルミはくが閉じたのです。
これがベクレルが発見した放射線を計る仕組み。
アルミはくが閉じる速さを計測することで、放射線の量を調べていたそうです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。