2017年3月25日放送 第417回
昔はよく使われていた筆記具「ガラスペン」。
どのような仕組みで文字が書けるのでしょうか?
(1)
使い方はとても簡単。ガラスペンの先をインクに浸けるだけです。
(2)
上に持ち上げても、インクがたれることはありません。
(3)
しかし、紙にペン先をあてると、このように文字が書けます。
(4)
これは、紙がペン先からインクを吸い取っているのです。
(5)
しかし、沢山書く場合、何度もインクに浸けないといけないような気がしますよね。
そこで、一回浸けただけで、どれだけ書けるのか?
5メートルのロール紙を引き出しながら、書いてみると・・・
(6)
すごい、インクが全然なくならない!
(7)
曲げた線を書いたので、5メートルの3倍、およそ15メートル書けました。
(8)
なぜ、文字が書けるのか?それはガラスペンの優れた構造にあります。
ガラスペンのポイントはペン先にある細い溝なのです。インクに浸けると・・・
(9)
インクが勝手に上がっていく!
ガラスの細い溝にインクが吸い上げられていきます。これを『毛細管現象』といいます。毛細管現象とは、細い管や溝の内側にある液体が、中に吸い上げられる現象のことです。
(10)
ペンを持ち上げても、吸い上げたインクは落ちてきませんが、ペン先を紙に当てると、インクが紙に吸い取られ、文字が書けるのです。さらに、沢山溝があるため、長く書くことができたのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。