でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2017年3月25日放送 第417回

「ガラスペンの秘密」

昔はよく使われていた筆記具「ガラスペン」。
どのような仕組みで文字が書けるのでしょうか?

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使い方はとても簡単。ガラスペンの先をインクに浸けるだけです。


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上に持ち上げても、インクがたれることはありません。


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しかし、紙にペン先をあてると、このように文字が書けます。


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これは、紙がペン先からインクを吸い取っているのです。


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しかし、沢山書く場合、何度もインクに浸けないといけないような気がしますよね。
そこで、一回浸けただけで、どれだけ書けるのか?
5メートルのロール紙を引き出しながら、書いてみると・・・


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すごい、インクが全然なくならない!


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曲げた線を書いたので、5メートルの3倍、およそ15メートル書けました。


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なぜ、文字が書けるのか?それはガラスペンの優れた構造にあります。
ガラスペンのポイントはペン先にある細い溝なのです。インクに浸けると・・・


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インクが勝手に上がっていく!
ガラスの細い溝にインクが吸い上げられていきます。これを『毛細管現象』といいます。毛細管現象とは、細い管や溝の内側にある液体が、中に吸い上げられる現象のことです。


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ペンを持ち上げても、吸い上げたインクは落ちてきませんが、ペン先を紙に当てると、インクが紙に吸い取られ、文字が書けるのです。さらに、沢山溝があるため、長く書くことができたのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。