2017年4月22日放送 第421回
マイナス196度の液体窒素を使った不思議な実験!
(1)
こちらの液体窒素にピンポン玉を浸けます。
(2)
浸けたピンポン玉を透明な容器の中に入れ、フタをします。すると・・
(3)
ピンポン玉が高速で回転した!
(4)
実は、ピンポン玉には小さな穴が開けてありました。
(5)
穴が開いたピンポン玉を液体窒素に浸けると、球の中の液体窒素が冷やされ液体になります。すると体積が減り、中の圧力が小さくなります。
(6)
そして、ピンポン玉の中に液体窒素が入ります。
(7)
ピンポン玉を空気中に出すと、中の液体窒素が急激に温められ気体になります。
すると、体積が増え圧力が高くなります。
(8)
その結果、穴から気体の窒素が勢いよく噴き出します。その勢いで、ピンポン玉が高速で回転したのです。
(9)
もう1つ、液体窒素を使った実験をしましょう。
こちらのアルミ製の鍋の中に液体窒素を入れます。
(10)
少し待つと、表面が濡れてきました。そして、その表面からしずくが垂れています。
(11)
では、この落ちたしずくに磁石を近づけます。
(12)
よく見ると、磁石にしずくが集まっています。
(13)
この集まったしずくに線香の火を近づけると・・・
(14)
しずくが燃えた! 実は、しずくの正体は液体酸素です。
(15)
このしずくは、鍋の周りの空気が冷えてできたモノです。空気の主な成分は、窒素と酸素です。空気が液体窒素で冷やされると、酸素の方が液化しやすいため、しずくは主に酸素でできています。
(16)
酸素はわずかですが、磁力を持っているので、磁石にくっついていったのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。