2017年7月22日放送 第434回
マイナス80度のドライアイスはどうやって作るのでしょうか?
(1)
まずは、この場所に雪を降らせてみましょう。
(2)
ホントに雪が降った!
(3)
とても雪に似ていますが、もちろん、これは雪ではありません。
冷たいドライアイスなのです。
(4)
あちらにあるのは液体の二酸化炭素が入っているボンベです。
あそこから細かいドライアイスの粒を出していました。
(5)
どうやってボンベからマイナス80度のドライアイスを出しているのでしょうか?
ボンベの中を再現してみましょう。
(6)
ペットボトルの中に入っているのは、ボンベに入っているのと同じ、液体の二酸化炭素です。
(7)
温度が上がると二酸化炭素の圧力が高くなり、ペットボトルが耐えられなくなるので、マイナス50度のアルコールで冷やし圧力が上がらないようにしてあります。
(8)
この状態でペットボトルの栓を開けてみましょう。すると・・・
(9)
ペットボトルの中の液体が白くなった!
(10)
では中身を取り出してみましょう。
中にできたのは、ボンベの実験の時と同じドライアイスです。
(11)
仕組みを解説しましょう。栓を開けると液体の二酸化炭素の圧力が下がります。
すると、一瞬で蒸発、気体になります。この時、気化熱によって温度が急激に下がります。
その結果、マイナス80度の固体の二酸化炭素、ドライアイスになったのです。
(12)
先ほどのボンベの場合、数十気圧以上の高い圧力にすることで二酸化炭素を液体の状態で保っています。
ボンベの栓を開け液体の二酸化炭素の圧力をさげることで、温度も下がりホースの先から固体のドライアイスを出していたのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。