2017年8月19日放送 第438回
暑い夏、お家に帰ってジュースを飲もうとしたら、冷やすのを忘れていたってことありませんか?科学の力で、ぬるい缶のジュースをあっという間に冷やす方法があるのです!
(1)
これは、水に限界まで塩を溶かした飽和食塩水を冷蔵庫で冷やしておいたモノです。温度を計ってみると、マイナス10℃。
(2)
水をマイナス10℃にすると凍ってしまいます。
しかし、水に塩を入れると凍らず液体の状態を保つことができるのです。
(3)
一方、こちらのジュース。温度を計ると24℃。飲むにはちょっとぬるい温度です。
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これを缶に移します。そして、温度計を差し込みます。
(5)
これを、食塩水の中に入れて、少し振ると・・・
(6)
すごい勢いで温度が下がっていく!
2分後には、ジュースの温度は4℃になりました。
(7)
なぜ、こんなに早く冷やすことができるのでしょうか?
例えば、冷蔵庫は冷たい気体でモノを冷やしていますが、すぐには冷えません。
実は、気体で冷やすよりも、液体で冷やす方が素早く冷やすことができるのです。
(8)
では、この原理を応用してシャーベットを作ってみましょう。先ほどよりも更に冷たい液体を用意しました。温度を計ってみると、なんとマイナス72℃。
(9)
これは、アルコールにドライアイスを入れたモノです。
(10)
よく洗った風船を用意します。この中にジュースを入れます。
そして、この液体に数分浸けます。
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そして、風船を破ると・・・
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シャーベットができた!
(13)
このようにとても温度が低い液体を使うと、素早く冷たい飲み物やシャーベットを作ることができるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。