でんじろう先生のはぴエネ！毎週土曜 午前１１時３５分～　私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します！

マイクとスピーカーを近づけると起こる『ハウリング』の仕組み！

（１）
マイクとスピーカーがあります。マイクをスピーカーに近づけると・・・

（２）
急に大きな音が鳴る『ハウリング』が起こります。なぜ、急に大きな音が鳴るのでしょうか？

（３）
ハウリングが起こる原理は、マイクとアンプ、スピーカーに関係があります。マイクで拾った音を『アンプ』と呼ばれる装置に送ります。アンプは電気によって音の大きさを変える装置です。マイクから送られてきた音をアンプによって増幅し、大きな音としてスピーカーから出しています。

（４）
しかし、スピーカーにマイクを近づけると、大きくした音をマイクが拾い、それをアンプがさらに大きな音にしてスピーカーから出し、またマイクが拾う・・・つまり、装置を通して、音がぐるぐる回ることになります。

（５）
そのため、周りのほんのわずかなノイズをマイクが拾うと、アンプが何度も増幅し、ピーという『ハウリング』が起きるのです。

（６）
ハウリングが起こった時に、スピーカーとマイクの距離を遠くすれば、ハウリングを防ぐことができます。

（７）
実は、ハウリングの音で面白いことができます。用意したのは、長さの違う5本の筒。この筒の中でハウリングを起こすと・・・

（８）
一定の高さの音が出せるのです。筒の長さによって響く音の高さは決まっています。マイクを筒に近づけることで、その音の高さで、ハウリングを起こしているのです。