特集「胃がん治療!
“腹腔鏡手術”」


(1)王監督を襲った病魔“胃がん”

福岡ソフトバンクホークス
・王貞治監督
「胃の具合が悪かったので、検査に行きました。
組織をとって病理検査をしてもらったところ、
手術をしなければならない」


昨年7月、突然、
王監督を襲った病魔、“胃がん”。

胃のすべてを取り出すことになった王監督。
手術は、胃カメラのような
“腹腔鏡カメラ”を使って行われました。


王監督の手術に臨んだのは、
慶応大学医学部・北島政樹教授が率いる医師団。

北島教授
「手術時間は7時間。
出血量は72ccで、これは非常に少ない。
72で済んだということは、
患者にとって良かった」


紙コップ1杯にも満たない出血量。

腹腔鏡手術の出血量は、
従来のお腹を大きく切る手術に比べ、
4分の1程度で済みます。




この手術は、患者の体内に胃カメラを小さくしたような
“腹腔鏡”と呼ばれるカメラを入れ、その画面を見ながら病巣を切り取ります。
王監督はこの方法で、胃を切り取ったのです。


王監督の手術を執刀したのは、
愛知県「藤田保健衛生大学病院」の消化器外科・宇山一朗医師。

「北島教授の判断で、
王監督の病気は
腹腔鏡で十分手術が可能だと判断された。
私が北島先生の門下生であるということと、
私自身が腹腔鏡の胃の全摘出を日本で最初にやって、
数多くの経験を持っているので、
手伝いに来いと、参加することになった」
と、宇山医師。


宇山医師は、
10年前、日本で初めて腹腔鏡を使って
胃を取り出す手術を行いました。
その実績は約500例と国内でトップクラス。
王監督の手術は、
豊富な経験と腕が買われたものでした。

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