特集

特集「胃がん治療!
“腹腔鏡手術”」


(2)腹腔鏡の手術とは…



腹腔鏡の手術の大きな特徴は、
一般的な開腹手術に比べて小さな切り傷で済むということです。


お腹に数か所の孔を開け、
お腹の中に手術をする空間を作るため
炭酸ガスを入れ、腹腔を広げます。


その後、孔から腹腔鏡カメラを入れ、
その映像を見ながら、
超音波メスなどを駆使して胃を切り取ります。

切り取った部分は、
約4センチの穴を開けて取り出します。


“少ない出血”と“小さな切り傷”で済むため
手術後の回復も早く、
翌日から歩くことができます。

お腹に大きくメスを入れる開腹手術に比べて、
入院日数も短く、
患者への負担が少ない手術だといわれています。


愛知県豊明市の
「藤田保健衛生大学病院」で、
宇山医師が手がける腹腔鏡手術は、
年間約120件。


こちらのAさんは、
1週間前に手術を受け、
翌日には歩くことができました。


「やっぱりお腹を大きく開いていると
すぐには歩けませんよ」
と、Aさん。


今では、この病院で
日常的に行われている腹腔鏡の胃がん摘出手術。
もともとは胆のうを取り出すための手術だったといいます。

「腹腔鏡の胆のう手術後の患者を見ると、
非常に楽そうなんですね。
キズが小さいだけで、
こんなに患者は楽なのかと実感した。
この腹腔鏡手術を胃の外科に導入できないかと
考えました」
と、宇山医師。


以来、10数年。
患者の体に優しい腹腔鏡手術は
少しずつ増えてきました。

しかし、まだ胃がん手術全体の
わずか2パーセントしか行われていません。
全国的に腹腔鏡の経験を積んだ医師が
まだ少ないのが、今の課題です。

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