特集「目指せ!名大相撲部
土俵際の受験生」


(1)相撲の奥深さに魅せられて

木枯らしが吹き始めた昨年11月。



「ちょっと
遊んで行きませんか?」
「一瞬だけでも、
見に来てくれませんか?」

名古屋大学のキャンパスで、
怪しい勧誘をしているのは相撲部の部員たち。


「目的はもちろん
新入部員の勧誘です」


「部員が1年生1人しかいないので。
僕たちも引退なので」

4年生たちが卒業すると、
部員が半減してしまう相撲部。




そのため
相撲大会を開いたり、
無料ちゃんこを振舞ったりと、
涙ぐましい
努力をしているんです。


そんな相撲部に、昨年春から
1人の高校生が稽古に通っています。

長髪でちょっとイケメン!
相撲とは似つかわしくない
一見、華奢な体の男の子が、
高校3年生の森本敦史くん。
相撲部では、みんなから
“レオ君”と呼ばれています。


レオ君が相撲部に通うようになったのは、
名古屋大学の相撲部師範、
細谷辰之先生がきっかけでした。

「高校の授業を大学教官が行う
プログラムがあって、相撲をやらせたんです。
みんな、まわしを巻くのを嫌がったのに、
彼は率先して巻いた。その潔さが良かった」


潔さを買われ、相撲部に誘われたレオ君。
初めてまわしを巻いた時の気持ちは?

「恥ずかしさであまり覚えていないですが、
楽しかったというか、奥が深かったので」


大学へ進学するつもりがなかったレオ君。

でも、相撲の奥深さに魅せられて、
相撲部に入るため、
名古屋大学を受験することを決心しました。

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