特集

カラクリ「離岸流
脅威の実態に迫る」


(1)海に潜む危険“離岸流”とは

愛知県田原市の海岸。



一年を通して、
大勢のサーファーで
にぎわっている。
夏には、涼を求める人々も
各地からやってくる。


太平洋の波をダイレクトに受けるこの海岸は、
サーファーにとっては絶好の場所。

しかし、一方では、
大きな危険をはらんでいることは
あまり知られていない。


“離岸流”という言葉を知っていますか?



「聞いたことは
ないです」
「知らないです」


離岸流とは、
沖から海岸に押し寄せた海水が、
再び沖に戻る時にできるもの。
1か所に集中し、流れが速い。

田原市の太平洋沿岸のように
外洋に面した海岸では、
離岸流が発生しやすいといわれている。


一方、サーファーの間では、
沖へ出るために
離岸流を利用するベテランもいるという。


しかし、地元で活躍するプロサーファーの鈴木勝大さんは、
離岸流に乗るのは危険と隣り合わせだと話す。

「危険ですよね。
自分の位置も分からずに、
気づいたらはるか沖に流されて、
どうしようもできなくなって
危ないですよね。
流された人をたくさん見ています」


実は昨年、
遊泳中やサーフィンなどの最中に
起きた事故は、全国で921件。

そのうち、
サーフィン中に起きた事故は81件で、
7人が亡くなっている。


そして、愛知県では、
田原市の海岸に
事故の大半が集中しているのだ。

その原因の多くは、
離岸流だという。


第四管区海上保安本部・細萱泉さん
「サーファーや海水浴客というのは、
離岸流に乗ると、やっぱりパニックになる。
びっくりしてしまう。
それが事故の大きな原因だと思います」

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