特集

あすの判決を前に
母親の思いは…


(1)判決を前に心境を語る

07年8月、名古屋市千種区で、
磯谷利恵さんが帰宅途中に拉致され、殺害された。


利恵さんを襲ったのは
「闇サイト」で知り合っただけの、
元々、何のつながりもない3人の男たちだった。


あまりにも突然に最愛の娘を奪われた
利恵さんの母・富美子さんは、

「娘と同じような被害者を、
もう二度と出したくない。
無期懲役なんかで社会に戻ってくることがあったら、
日本の司法はおかしい」と訴える。


判決を18日に控え、富美子さんが今の気持ちを話してくれた。

570日は富美子さんにとって、
どんな日々だったのでしょうか?

「ただただ娘のことを思って、
娘の無念をはらしたいという、
そういう日だった」


今でも利恵さんの存在を感じますか?

「そうですね、はい」

お母さんとしては夢の中でも会いたい?

「会いたいねえ、会えるならねえ。
それも元気な状態の利恵ちゃんに…」


一緒に買い物に行ったり?

「ごめんなさい」と、しばらく言葉をつまらせ、
「最後にいつも、そういうことが出来ない、
もういないと思うから、
毎日、毎日、泣けてきちゃう」と、涙をぬぐった。


利恵さんを奪われた悲しみと戦いながら、
富美子さんは2つのことを訴えてきた。

「被害者の人数で刑が決まるなんて、
こんな馬鹿な話はない。
1人であろうと2人であろうと、命は同じ。
計画性があろうと、残虐であろうとなかろうと、
死刑にするべきだと思います」。

そして、
「あのサイトがなかったら、娘もこういう事件に遭っていませんし、
被告も殺人罪という罪に関わってなかったかも知れないし…」。


改めて3人の被告に何を言いたいですか?

「潔く命で償ってください。
私は彼らを人として見てませんので、
反省も何も欲しくありません」。


18日に言い渡される判決を前に
被告らの主張は食い違い、
それぞれが主導的立場を否定している。

しかし、検察は「残虐極まりない犯行で、
責任は等しく重大」として、
被告3人にいずれも死刑を求刑した。


犯行当時の行為の違いや自首などの要素で、
被告らの量刑に差が出るのか。
被害者が1人の事件で
死刑が選択されるのかが裁判のポイントだ。

判決は18日午前10時、
名古屋地裁で言い渡される。

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