特集

特集「極刑判決を求めて
闘い続けた母親は」


(1)判決の朝、母親の思い

判決の朝。

拉致現場に花をたむける
磯谷利恵さんの母、
磯谷富美子さん。


カバンの中には、
殺害された利恵さんの
笑顔の写真が
収められていた。


富美子さん
「利恵には、自分の身に起きた事で
どのように判決が下されるのか、
気になっていると思うから、聞かせてあげたい。
それが良い結果であってほしい、
これ以上、娘も私も悲しませてほしくない」


傍聴席を求める670人が
長い列を作った裁判。

娘のために闘い続けた日々の結果が、
この日、下されようとしていた。


おととし8月、利恵さんは、
自宅近くで突然、拉致され、
翌日、変わり果てた姿で見つかった。


利恵さんを殺害したとして
逮捕されたのは、3人の男。

川岸健治被告(42)、
堀慶末被告(33)、
主犯格とされる、神田司被告(38)。

3人は携帯電話の闇サイトで知り合い、
お互いの本名も知らぬまま、犯行に及んでいた。


富美子さんは、変わり果てた娘の姿を
忘れることができない。

「顔はむくんでいるし、青アザもたくさんあるし…。
ハンマーで殴られた時に傷ついたんでしょう、
顔に何か所か傷がありました」


病気で夫を亡くしてから30年間、
ずっと一緒に過ごしてきた、母と娘。

最愛の娘を奪った男たちを
許すことはできない。




「日本には終身刑がありません。無期懲役では、
犯人たちが、また社会に戻ってきます」
事件直後から、富美子さんは、3人の極刑を求め、署名活動を始めた。


富美子さん
「娘と同じような状況で
刑を執行してほしいという気持ちですが、
無理なので…。
せめて死刑にして欲しい」

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