沖縄春季キャンプ終了 その成果は?
〜2003年3月4日(火)〜
3月2日、ドラゴンズが沖縄キャンプを打ち上げた。先月私も 現地で取材させてもらったが、これほど
すべてが順調に運んだキャンプ
も珍しいのではないか。
理想的なキャンプ運びは、序盤でまず体力作り、中盤で技術力 を磨き、終盤は実戦を見据えた練習が出来ればベストなのだが、 大抵は調整ミスや故障による脱落者が出たり、何らかの見込み 違いが出るもので、そううまくは行かないものだ。
ところが今年のドラゴンズキャンプでは、殆どの選手が大きな 故障をすることもなくそれぞれの目標を達成出来たのである。 首脳陣にしてみれば万々歳で、間違いなく
12球団の中で最も 充実した内容のキャンプ
が出来たといえよう。
今回のキャンプで特に成長著しかったのは、投手陣では
朝倉
だ。
初日に投げ込みを行った時、右ヒザが深く折れ過ぎる悪いクセ が出たのだが、これを山田監督が即座に指摘、翌日からすぐに 修正出来たのは幸いだった。
後はひたすら自分のピッチングを 把握することに努め「理想の型」を身に付けた朝倉は、今年は さらに一皮むけ、相当の結果を残してくれることだろう。まず はオープン戦でどんなピッチングを見せてくれるのか楽しみだ。
一方、野手で最も充実していたのは
福留
である。彼も昨年掴ん だ自分のバッティングスタイルにさらに磨きをかけ、レベルを また一段上げたようだ。昨年、あの松井に競り勝ち首位打者を 獲った自信が、迷いのないキャンプにつながったのだろう。
ただ彼の場合、唯一の心配は「過信」である。自信を持ち過ぎ 天狗にならなければ、連続首位打者も十分可能だろう。
優勝を狙える戦力が充実のキャンプを送った今年のドラゴンズ は、間違いなくセ・リーグの台風の目になるはずだ。
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