2010年1月28日放送「世界に売り込め!新幹線」


日本の誇る高速鉄道・新幹線が世界に羽ばたこうとしている

中部地方は
新幹線製造の中心地のひとつ。
JRの研究施設も置かれている

世界各国で
計画されている高速鉄道計画

中でもアメリカでは、今後5年間で
130億を投じる計画が進む

世界最速を誇るフランスのTGVは、
世界進出を目指す
新幹線最大のライバル

日本の武器はシステムの信頼性と
エネルギー効率の良さ



1964年、東京オリンピックの開催直前に「夢の超特急」として開通した新幹線。以来46年間、日本の高速鉄道の代名詞となってきた。全長300メートルの線路を鉄道模型が走る名古屋市内の鉄道カフェでも新幹線は幅広い世代から人気を集めている。

実はこの新幹線、あまり知られていないが、ここ東海地方がその生産の中心地の一つ。JRの研究施設も置かれており、レールの上を走る車輌を再現した最新設備での安全性テストや、車両の軽量化、省エネルギー化に向けた試験を常に行っている。

そんな新幹線が今、世界に羽ばたこうとしている。その背景にあるのが、中国やロシア、ブラジルなど世界各国で進む高速鉄道計画。中でも、高速道路網や航空システムに比べた場合のコストパフォーマンスの高さに注目するアメリカでは、昨年オバマ大統領が全米をカバーする高速鉄道構想を発表。今後5年間で130億ドルを投資し、アメリカ本土の主要都市を結ぼうとしている。

この計画に名乗りを上げたのが日本の新幹線。準備も着々と進んでいる。昨年11月に行われた試乗会では、各国の関係者を乗せ通常運転より60キロも速い330キロで運転。高速でも変わらないスムーズな乗り心地で高い評価を獲得した。もちろん売り込みたいのは車輌だけではない。目指すのはダイヤ制御や信号システム等から、メンテナンスや教育訓練まで含めたシステム全体での導入だ。

しかしこの新幹線の前に立ちはだかる強敵が存在する。ヨーロッパを代表する高速鉄道「TGV」だ。最高時速500キロを超え、営業運転でも330キロと、世界最速を誇るフランスのTGVは、世界進出における日本の最大のライバル。こちらも新幹線同様に、システム全体での導入を狙っている。果たして日本の新幹線に勝ち目はあるのか?

新幹線の最大の武器。実はその省エネ性能だ。最新のN700系は初代0系より最高速度が50キロも速くなっているにもかかわらず、電力消費量は32%も削減している。環境・CO2削減が課題となる昨今、安全性や信頼性に加え、このエネルギー効率の良さが決め手となる可能性は高い。

近い将来、車、航空機に続き、世界を目指す新幹線が、この地方を支える第3の基幹産業になるかもしれない。

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