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人生の幸せな門出、結婚式。「デフレの時代」と言われ様々なモノやサービスの価格が下がる中、意外な事に挙式費用は増加している。中でもここ数年、そのシェアを伸ばしているのが「ハウスウエディング」。 会場全体を1組で独占でき、他に気兼ねすることなく家族や友人たちとアットホームな式が挙げられるからというのが人気の秘密だ。 この地方でのハウスウエディングの先駆けと言われ、利用女性の約8割近くを25歳以上が占める名古屋市港区のアンジェローブでも、ここ数年の客単価に減少傾向は見られないという。年齢があがるにつれ、収入も安定し、それなりに費用をかける傾向がある、つまり、晩婚化が挙式費用増加の一因ではないかと分析する。 しかし実はこの現象、式場にとって「費用の増加=売上げの増加」とばかり喜んでもいられないのが実情。従来に比べ、利用者の「あるコダワリ」は、その分強くなる傾向にあるという。そのコダワリとはオリジナリティーの追求。 晩婚化で利用者の年齢が高くなるほど、友人・知人の結婚式への参列等で経験や知識が増え、他の結婚式との差別化へのコダワリが強くなるのは当然の傾向ともいえる。 こうした顧客ニーズの高まりに、料理や演出、会場デコレーションの種類も年々増加。定番の演出と言われるキャンドルサービスだけでも、現在30種類以上もあるという。これらを全て把握し、いかに利用者の希望に適った提案が出来るかが式場の腕の見せ所となってくる。 例えば今回取材した式場では、アドバイザーや、バリエーション豊富な演出を提案するプランナー、ヘアメイクや衣装のコーディネートを担当する衣装担当と、3人の分野ごとのプロが専属で対応し、利用者の要望を汲み取っていくシステムを採用している。 しかし競争が激化する中、利用者の希望やコダワリを読み違えれば、顧客はすぐに他の施設へながれてしまう。そうした例を減らす為に、ここでは他の施設に決めてしまったカップルへのアンケートも行っている。通常であれば、途中で他の施設と契約されてしまえば、その時点でつながりが切れてしまうが、そうしたカップルに対し、あえて自分たちのマイナス点を指摘してもらうようにお願いをしているのだ。このアンケートの内容を見てみると、料金や立地条件などの理由が多い中、その3分の1ほどを「イメージが違う」など漠然とした理由が占める。実はこの中にこそ顧客ニーズが隠れているという。例えば「派手な階段が無いから」と断った客の意見の裏側から「インパクトのある登場」のニーズを推測し、プランナーの演出バリエーションを増やしていくなど、よりきめ細かく利用者を満足させうるサービスを提案できるようにフィードバックしていくのだ。 激化していく結婚業界の生き残り競争は高まる差別化ニーズにどこまで答えられるのかにかかっているようだ。 ■Angerobe(アンジェローブ) 住所) 名古屋市港区金城ふ頭3丁目 tel) 052−389−3900
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