2010年8月19日放送「建物再生!リノベーション施設」


既存建築を改修し、新たな用途で生かすリノベーション施設を取材



元空港の建物を利用したSC
内部も空港時代の面影を
あえて色濃く残す

2度のリノベーションを経て
歴史を刻み続ける元配水塔

園児が学んだ幼稚園は
写真家の卵が学ぶ
「写真の幼稚園」も兼ねたスタジオに



既存の建物に改修工事を加えて新たな用途で使う「リノベーション」。この地方でも、こうした施設が増え人気を集めている。

夏休み中も多くの人でにぎわう130の専門店が入ったショッピングモール。しかし店内をよく見ると、なぜか飛行機のフライトスケジュールがあったり、受付にはキャビンアテンダントを思わせる女性スタッフの姿が。最上階からは飛び立つ飛行機が目の前に見渡せるこの場所、実はかつての名古屋空港・国際線ターミナルビル。多くの人がここから新婚旅行など、海外へ飛び立った記憶を大事にしたいと、機内へ向かう搭乗口など、当時の面影を残してリノベーションされている。
ショッピングや食事を楽しみながら空港時代を懐かしむ。他のショッピングモールにはないプラスアルファの雰囲気が魅力となっている。

名古屋のリノベーションの先駆けとも言えるのが、公園にそびえたつ、まるで宮殿のような円筒形の建物。元々は昭和12年に建てられた配水塔だ。
名古屋市西部に水を送っていたが昭和19年に役目を終え、その後、昭和40年に図書館としてリノベーションされた。さらにその図書館も移転し、2度目のリノベーション。現在は、演劇を中心とした舞台芸術の練習施設として生まれ変わり、全11室の利用率は90%以上という人気ぶりだ。
元々、配水塔として、膨大な量の水を貯める頑丈な作りが防音等の役に立ち、設備改修の費用も抑えられたと言う。ちなみに、かつて貯水タンクだった最上階の部分は最も広いリハーサル室になっている。充実した施設を安く利用できるのは、初期投資が少なくてすむリノベーション施設の特徴の1つ。また歴史ある建物は、劇団員にとっても魅力的な練習場となっているようだ。

実は、こうしたリノベーション、巨大施設だけではなく、最近では個人レベルのものも注目されている。
東京を拠点に活躍する愛知出身のフォトグラファーがリノベーションしたのは、祖父の兄が名古屋市内で経営していた幼稚園。地元の若手カメラマン達の拠点になればと、園児がすごしていた部屋の一部を改装、カメラや照明機材を運び込み、今年4月、古い建物を生かしつつ写真スタジオとしてオープンさせた。
プロカメラマンが写真を撮るフォトスタジオとしてはもちろん、写真以外も含め、作品発表の場としての利用も想定。また「元幼稚園」という建物の歴史にちなみ、「写真の幼稚園」として若手育成講座などにも力を入れている。この講座では童心にかえって学べるようにと、イスやテーブルは当時ものをそのまま利用しているそうだ。

■エアポートウォーク名古屋 (元空港のショッピングモール)
住所)
愛知県西春日井郡豊山町大字豊場字林先1−8
tel)
0568−28−1511

■名古屋市演劇練習館 (元配水塔→図書館→演劇練習館)
住所)
名古屋市中村区稲葉地町1−47
tel)
052−413−6631
利用時間)
9:30〜24:00 (受付時間 9:30〜20:00)
休館日)
月曜日

■FOCUS ROCK STUDIO (元幼稚園の写真館)
住所)
名古屋市千種区西山元町1−65 敬愛の家2F
tel)
090−2536−7927
URL)
http://www.focusrock.net/STUDIO/top.html

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