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名古屋市内のとあるスーパー。地産地消野菜コーナーに飾られた「おかえりやさい」とかかれたのぼり。この「おかえりやさい」とは、名古屋市の生ゴミ減量を目的とした循環型農業で生まれた野菜。店舗などから出される生ゴミを原料にした堆肥を用い、地元の農家が生産している。近世まではごく普通に行われていたこうした循環型の農業生産。現代では、実際にどのような循環をしているのか? 「おかえりやさい」を販売するスーパーから毎日排出される生ゴミは、名古屋市内にある堆肥の製造会社に運ばれる。ここには他にもコンビニやホテルなどから毎日80トンの生ゴミが運び込まれている。こうした生ゴミは、丁寧に仕分けされたのち、受入れ棟から発酵棟へ。最新の脱臭装置を備え、太陽熱を利用した発酵棟では、湿度90%に保たれた室内で、微生物の力を利用し生ゴミを発酵させている。こうした処理の後、およそ40日かけ堆肥として生まれ変わった生ゴミは、JAやホームセンターなど多くの専門業者に出荷され、高い評価を得ているという。 おかえりやさいプロジェクトに参加している農家の畑で使われるのもこの堆肥。これを使うようになってから、土壌の改良効果で作物の生育も良く、食味も増したという。こうした畑で収穫された野菜が再び「おかえりやさい」として店頭に並ぶのだ。消費者からも、ゴミ減量につながる上に味も良いと人気は高い。 また、昨年からは名古屋市内の小学校もおかえりやさいプロジェクトに参加。給食で出た生ゴミを堆肥の原料として提供し、育てられた野菜を給食に利用。給食だよりにも「おかえりやさい」の名前が記されその知名度は徐々に広がっている。現在、育てられているのはブロッコリーと玉ねぎのみだが、プロジェクトでは、今後さらに野菜の種類を増やし、名古屋ブランドとしても育てていきたいとしている。 愛知県常滑市にある養鶏場で、循環型の農産物として今年から販売開始されたのが「あいちの米たまご」。鶏糞を堆肥にして米を作り、それを飼料米としてニワトリの餌に加えている。目的の一つは、食料自給率の向上。卵の自給率は見かけ上100%となっているが、実は卵を産むニワトリの飼料はそのほとんどを輸入に頼っているため、実質的な自給率は大きく下がる。国産で賄える米を利用する事で、こうした状況の改善を目指しているのだ。また飼料米の生産は、減反政策などで悩む地元の稲作農家に働きかけることで、農業の活性化にもつながるという。消費者からの評価も「普通の卵よりおいしい」と高く、現在、更に生産量を増やしたいと計画中だそうだ。 ■なごや循環型野菜 おかえりやさいプロジェクト URL) http://okaeri.n−kd.jp/ ■コープ大高インター店 (おかえりやさい販売) 住所) 名古屋市緑区大高町定納山14−85 tel) 052−621−4147 ■バイオプラザなごや 住所) 名古屋市港区潮見町37−10 tel) 052−614−0539 ■たまごの里 デイリーファーム 住所) 愛知県常滑市大谷芦狭間5 tel) 0569−37−0072 URL) http://www.dailyfarm.co.jp/
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