来年4月、愛知県に初めて「公立の夜間中学」が開校します。
それに先立ち、新しい学校作りにいかしたいと、
ボランティア団体が、名古屋市教育委員会などと連携して
「夜間中学の模擬授業」を行いました。
*その取材の模様は「中京テレビNews」をご覧ください。
https://news.ntv.co.jp/n/ctv/category/society/ct5865f1e97ae3442c82ca8e7cfc0f5fce
この取材で出会った方の話を、もうひとつ、お伝えします。
今回の「模擬授業」には、80代の女性も参加されていました。
支援者の方に、一行一行、丁寧に教えてもらいながら、授業を受ける女性。
幼い頃から家族の介護等で、小学3年生までしか学校に通うことができず、
今、改めて、ボランティア団体が運営する「自主夜間中学」で学んでいるそうです。
そんな中、初めて「野菊の墓」を、自分の力で最後まで読むことができたとき
「こういうお話だったんだ。」と、初めて内容を理解。涙がこぼれたといいます。
ボランティア団体の代表、笹山悦子さんは言います。
「このような”模擬授業”を開催することで、
学びを求めている人たちに、もっと目を向けてもらいたい。
学習者に寄り添い、ともに学ぶ環境を整えていければ。」
時代に翻弄され、学校に通えなかった年配の方たちをはじめ
今、増加しているという、
不登校や日本語支援が必要な外国にルーツをもつ子どもたち。
様々な事情を抱えながらも、学びたい人は大勢いるという現実を
一人でも多くの方に、知ってもらえると嬉しいです。