アナウンサーブログ

佐藤啓

この奇異な画風になぜ見入ってしまうのでしょうか?

初めてこの絵画展のポスターを見たとき、正直言って「なんだこりゃ?!」だったのですよ。

そんなに見に行く気にはならなかったのです。弊社主催なんですが。

ところが、妻と娘が見に行って「よかった!」と絶賛するので私も行ってきました。

「ボテロ展 ふくよかな魔法」。

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人物が、みな「ふくよか」に描かれているのです。

神父もサーカス団員もキリストも天使も・・・、「ふくよか」なんです。パンパンです。

バレリーナはつま先が心配です。

で、普通、正面から描かれた人物画ってだいたい自分と目が合いませんか?

合わないんです。なんか視線をそらすんです、みんな。

空虚を見ていてなんか変です。

ボテロの手にかかるとモナリザまで「ふくよか」にされてしまうのです。

それどころか、花瓶も楽器も果物も「ふくよか」になっちゃってるんです。

こういう描き方ってデフォルメって言うんでしょうか?

肥大化って言ったらマズいですかね?

相当なインパクトの絵画展ですよ、「ボテロ展 ふくよかな魔法」は。

名古屋市美術館、かなりお客さん来ていましたがみなさん笑っていないんです。

私がおかしいのかなぁ。

ボテロさんはコロンビア生まれの画家で御年90歳。ご存命だそうです。

皆さんもこの人の発想とタッチに触れてみてくださいよ。

9月25日(日)までです。

 

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