11月5日・6日、大阪府豊中市の豊中ローズ球場で開催された「第51回日本男子ソフトボールリーグ決勝トーナメント」。
18チームが参加したリーグ戦上位5チームによる変則トーナメントで今年の男子ソフトボールの日本一が決まりました。
三位決定戦と決勝が行われた6日。出場したのはトヨタ自動車・豊田自動織機・デンソーの3チーム。
愛知県の実業団チームばかりで争われました。
決勝はデンソーと、トヨタ自動車を3位決定戦で下した豊田自動織機で争われ、
デンソー10-3豊田自動織機
デンソーは15年ぶり7回目の優勝、豊田自動織機は惜しくも初優勝を逃しました。
ともに愛知県刈谷市に本拠を置くチーム。
対戦経験も豊富でお互い切磋琢磨するデンソー・西一也監督(左)と豊田自動織機・亀井博監督も試合後はいい表情で写真に収まってくれました。
デンソーの大黒柱はエースの山脇佑也投手(中央)。二年連続の最多勝投手です。
今年はリーグ戦16試合と決勝トーナメント2試合全てに先発。
チームが戦った全124イニング中、山脇投手が121イニングを投げたのです。
名付けて「1人ローテーション」。超人です。
決勝トーナメント制が導入されて3度目の決勝での登板だった山脇投手。
「3度目の正直。今年は勝つ」と試合前、決意表明し、見事、優勝投手になりました。
この試合の動画配信実況席です。
右から元プロ野球選手の岩本勉さん、東京オリンピック・ソフトボール金メダリストの渥美万奈さん、
大阪・堺グローバル総監督の長秀一さんと私でお送りしました。
5日には、去年の覇者・平林金属の松田光選手の引退セレモニーが行われました。
二刀流の松田選手は現役13年、エースとして、打線の要としてMVP、最優秀防御率、最多勝、首位打者、本塁打王、打点王のタイトルを合計22個獲得しました。
通算防御率が1.92で生涯打率が.380。超人です。
2019年には世界野球・ソフトボール連盟から最優秀選手賞を贈られました。
引退の挨拶で「日本の男子のソフトボールをもっと皆さんに見ていただきたい。よろしくお願いします」と、
自身のことより、競技の発展を願う言葉に終始した松田選手。
長年リーグを引っ張ってきた第一人者としての立派なスピーチでした。
豪快、スピーディ、一瞬の判断力。
ソフトボールは女子もいいけど男子もおもしろい。
11月26日からニュージーランドで開催される第17回ワールドカップで初の金メダルを目指す日本代表。
山脇投手も松田選手も参加します。楽しみです。