タイを拠点にした特殊詐欺グループの「かけ子」とみられる男が日本に強制送還され逮捕された事件で、男が成功報酬を得るために、被害者との電話でのやりとりなどを記したメモを残していたことがわかりました。
警察によりますと住居不詳・無職の尾川大介容疑者(49)は、岐阜県多治見市に住む70代の男性に対し、銀行協会職員になりすましウソの電話をかけ、キャッシュカードなどをだましとった疑いで逮捕され、16日朝送検されました。捜査関係者によりますと、容疑を認めているということです。
尾川容疑者はタイ・バンコクを拠点にした特殊詐欺グループに所属し、現地から日本に電話をかける「かけ子」とみられていて、捜査関係者によりますと、その拠点から男性にかけたウソの電話の内容や住所などが書かれたメモが見つかっていたことが新たにわかりました。
犯行後の成功報酬を正確に得るためだったとみられています。
男性のキャッシュカードからは現金10万円が引き出されていたということで、警察が窃盗容疑での立件も視野に調べを進めています。