「死ね」「殺すぞ」との暴言は、実際にあったのでしょうか。
愛知県の東郷町議会に届いた「町長がハラスメントの疑いがある行為をしている」との訴え。
その音声だというデータの一部について、13日、町長本人が「僕の声だ」と認めました。
井俣町長音声データ:
「今、●●くんがやってる仕事さあ、パートのおばちゃんだってできるんじゃない。3年勤めたら。じゃあパートのおばちゃんと同じ価値しかないの」
中京テレビが入手した音声データ。声の主は東郷町の井俣憲治町長(57)です。
Q.音声は
東郷町 井俣憲治町長:「僕の声だと思います」
問題視されている発言を自らのものと認めた井俣町長。明るみになったきっかけは、東郷町議会の議長らに届いた文書。
中身は、町の職員に対して行った町長のパワハラ疑惑に関するアンケートでした。
女性職員に対してセクハラが疑われる発言があったという回答も。
職員主導で行われたアンケート回答した72人のうち、半数以上が「町長からハラスメントを受けた、または見た」と答えていました。
結果のとりまとめに関わった現役職員のひとりは。
東郷町現役職員:
「町を代表する人が発するような言葉じゃないなという認識でいます。ありえないと思いましたね。たとえ冗談でも普通言わないですよ」
憤りを通りこしてあきれた様子。
町の業務に当たる中でずっと違和感を覚えていたという町長の言動。
環境問題を議論していると思われる場面では。
井俣町長音声データ:
「一番いいカーボンニュートラルはさあ、「東郷町から出てけ」だろ。アホほど税金上げて誰もおらんくなったら東郷町だけCO2すごい減っていくわけだから。殺人犯5万円ずつやりゃあいいだろ。子ども産まない人に5万円ずつやりゃあいいだろ。それが一番CO2出さないんだけどそうじゃなくて。」
音声データについては自らの発言と認めている井俣町長。
井俣町長:
「何のタイミングで発言したのか、いつしているのか現状全く分かりませんので、そこも含めて確認をしてお話をさせていただく機会をつくりたい」
このような発言について、東郷町民はどう感じているのでしょうか。
東郷町民:
「統括する町のトップがそういう発言をしているとなるといかがなものかなと思ってしまう」
「そういう人だと思っていなかったのでびっくりしています。正直言ってがっかりです」
相談を受けた町議会は11月20日の議会後に協議するとしています。
アンケートに記載された東郷町の井俣町長の"不適切行為”です。
このアンケートは一般職員約230人が対象で、回答したのは3分の1程度ですが、8割以上が不適切な行為を「見たことや聞いた事がある」と回答したということです。
専門家は、これらの内容について、「事実であれば、ハラスメントにあたる」「優越的な立場を利用したハラスメント」と指摘していました。
井俣町長は今週中にも会見を開き、事態の説明をするとしています。