愛知県弥富市に移転した名古屋競馬場のイベントをめぐり、業者に便宜を図る見返りに340万円あまりを受け取ったとして、愛知県競馬組合の元総務広報課長の男が逮捕されました。
逮捕されたのは、愛知県競馬組合の元総務広報課長・石黒弘喜容疑者(54)と、名古屋市のイベント会社社員の石田竜規容疑者(33)です。
警察によりますと、石黒容疑者は、石田容疑者に依頼され、おととし6月から8月にかけて、名古屋競馬場の移転に伴うイベント運営業務を、石田容疑者の関係会社が受注できるよう、公募に関する公表前の情報を漏らした見返りに、自身が実質的に経営に関わっていた会社の口座に341万円を振り込ませた疑いがもたれています。
石黒容疑者は、おととし4月から去年3月まで、県から競馬組合に派遣されていて、イベントなどを取り仕切る立場だったということです。
警察は、2人の認否を明らかにしていません。
元課長の逮捕を受け競馬組合は「競馬関係者やファンの皆様にご心配ご迷惑をおかけしお詫び申し上げます。」などとコメントしています。