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【会見抜粋】セクハラ・パワハラ発言を認め謝罪 「大変和やかな笑いのある雰囲気の中で、笑いとともになされた会話の一節」などと説明 愛知・東郷町 井俣町長会見

愛知 2023.11.16 12:21

愛知県東郷町の井俣憲治町長は16日、町職員に対しセクハラ・パワハラとみられる発言を繰り返していた問題について記者会見を行いました。

井俣憲治町長:
「この度は私の不適切な言動によって職員の皆様をはじめ、関係者の皆様、町民の皆様、多くの皆様に多大なるご迷惑、ご心配をおかけしたこと、謹んでお詫び申し上げます。ことに職員の皆様においては、私の不適切な発言・行動により不快に感じたり、働く意欲に影響を及ぼすことがあってはいけませんので、昨日、まずもって職員の皆様にはお詫びを申し上げたところでございます。また町民の皆様を代表される議会の先生方にも昨日の全員協議会でお話しをさせていただき、改めてお詫びとご説明を申し上げたところであります。その折にも、沢山の報道関係者の皆様にもお集まりいただいたが、本日あらためて報道の皆様にお話させていただく機会を作らせていただきました」



「今回の案件につきましては、一人の部長級職員による申し立てがきっかけと認識しております。その根拠になりますのが、職員が個人的にアンケートをした結果と、音声のデータというところであります。このアンケートの結果については、実際には私どものところには届けられておらず、すべての町議会議員の先生方に届いたものと伺っております。私どもも入手すべく議長にお願いをし、13日午後に初めて入手をさせていただきました。
その内容を拝見しますと、個々のアンケートの結果ではなく、アンケートを誰かが集計・編集したものでした。従って、そのアンケートに関しては、実際にどのような形で回答されているのかは読み取ることが出来ませんでした。また、録音データについては議長他議員の先生方もお持ちではないということで、全く手元に現在でもない状況で、マスコミの皆様方に少しずつ聞かせていただいたというのが現状でございます。本日の会見につきましては、このような十分と言えない事実関係の確認を前提としたものであるということを了承いただければと存じます」

「ただし、そういう状況ではありますが、聞かせていただいた録音されていたデータについては、これを否定するものではないということだけ申し添えさせていただきます。また、そのデータの発言が私のモノではないというつもりも全くございません。個々の発言については不適切なものがあったというのも否定いたしません。ただ、個々の会話の雰囲気、個々の発言の雰囲気であるとか、会話の内容の深刻度、会話を行っているその状況での人数、場所、語気がどうか、重要ではないのかなとは思っています。そういった部分については十分な事実関係が出来ない状況であるというのはご理解いただければと存じます」



「本町は人口4万4千人余の小さな町であります。職員間もアットホームな環境で、お互いに冗談が言えるようなフレンドリーな環境でありまして、そこがこの東郷町役場の素晴らしいところだと私は考えておりました。私としても職員と接する時に、できるだけフレンドリーに接したい。冗談を言ったりして場を和ませたい。そういう気持ちが少なからずありました。
しかし、その冗談や軽口というのは時として、受け取る側からすると不快であったり圧力に感じてしまうこともあり、それが町長という立場である私の発言の場合は、なお一層気をつけなければいけないのですが、そういったことに対して、私自身の認識が甘く、その中で起きた案件であると認識して深く反省しているところであります。
もちろん冗談であったり軽口であったりということで許されると認識しているものではありません。会話の流れの中のヒトコトであっても、それが適切でないということもありますので、不適切な発言があった、乱暴な言葉遣いがあったということは否定いたしません。
たとえば私が「あほちゃうか」と言ってしまったとして、その発言が怒鳴っているのか、お笑いの突っ込みのように笑いながらのことなのか、そういうことについても、言われた方や、周りの方々への影響についても、大きく違ってくるという風に改めて思いますので、再度の調査や第三者委員会なども、有用であると考えているところであります」

「また、マスコミを通じて報道されている、職員に『いつ巨乳になってかえってくるの』と私が発言したことについても、その職員とは常に冗談を言い合うことができる信頼関係が構築出来ていると私が思っている方でして、ご本人も私に言い返すことができる、今回についても大変和やかな笑いのある雰囲気の中で、笑いとともになされた会話の一節と認識しております。
そうかといって言葉の受け手や聞いていた周りの方々に不快な思いをさせたということであれば、これは深く謝罪しなければいけない、反省しなければいけないと考えております」

「今後につきましては、どのような場面におきましても不適切な発言をしないよう肝に銘じ、冗談や軽口を控えるようにし、職員の方、町民の皆様が不快不安になることのないよう適切に職務に当たっていきたいと考えております」

「今回の案件は部長級の職員によるアンケートが発端ですが、その正確性の担保も含め、職員の約7割近くが回答をまだしていないという状況を踏まえ、従前予定していたコンプライアンス研修のためのアンケートに今回の事案を法律事務所の先生方にアンケートを作っていただき、そのアンケートを基に第三者委員会を立ち上げたいと考えております」

「改めてになりますが、本町で、本町のみなさまの幸せ・福祉のために精一杯尽力していただいている職員の皆様、そして日頃から行政を信頼し本町で暮らしている町民の皆様、関係の多くの皆様に、ご迷惑・ご心配をかけたことを心からお詫び申し上げます。そして、私の軽率な言動により、心を痛めた職員の皆様に改めて深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」

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