愛知県弥富市に移転した名古屋競馬場のイベントをめぐり、業者に便宜を図る見返りに340万円あまりを受け取ったとして、愛知県競馬組合の男らが逮捕された事件で、愛知県警は9日午前から競馬組合の事務所を家宅捜索しています。
9日午前11時、愛知県警の捜査員8人が弥富市の名古屋競馬場にある県競馬組合の事務所に家宅捜索に入りました。
警察によりますと、競馬組合の元総務広報課長・石黒弘喜容疑者(54)は、名古屋市のイベント会社社員・石田竜規容疑者(33)に依頼され、おととし6月から8月にかけて、名古屋競馬場の移転に伴うイベント運営業務を石田容疑者の関係会社が受注できるよう、公募に関する公表前の情報を漏らした見返りに、自身が実質的に経営に関わっていた会社の口座に341万円を振り込ませた疑いがもたれています。
警察は、2人の認否を明らかにしていません。
現金は、イベントの会場設営などを石黒容疑者の会社が請け負った「業務委託料名目」で振り込まれていましたが、警察によりますと、請け負いの実態はなかったとみられるということです。