三重県が発注した公共工事の入札を巡り、便宜を図る見返りに現金を受け取る約束をしたとして県の職員の男らが逮捕されました。
警察によりますと逮捕された元・三重県職員の小野弘春容疑者(60)と三重県伊勢農林水産事務所の酒徳和也容疑者(57)はおととし7月頃、桑名市内の老朽化した水道管の取り替え工事の入札を巡り便宜を図る見返りに、土木工事会社の「新陽工業」社長新井政智容疑者(45)から現金を受け取る約束をした疑いが持たれています。
事件当時、小野容疑者が幹部の立場を利用して内部情報を入手し、新井容疑者が有利になるよう助言や指導を行っていたと見られていて、入札は8社が参加、新陽工業がおよそ7億3千万円で落札していました。
警察は3人の認否を明らかにしていません。