■強化ガラス(オランダの涙)を作ってみよう!
<材料>
- ソーダガラス
- 水などを張った容器
- バーナー

<作り方>
- 水などを張った容器の上で、ソーダガラスを回しながらバーナーで溶かす。
- 溶けたソーダガラスが自然に落ちるまで、バーナーで溶かし続ける。
- 溶けたソーダガラスが水の中に落ちて涙形に固まれば成功!



《注意》
- 強化ガラスを作る際、失敗すると水で冷やされる時や取り出した時に、割れる事がありますので、実験中は常に防護メガネをかけて行ってください
《補足》
- 溶かしたガラスを水などで急激に冷やす事を「ガラスの焼き入れ」という
【実験】≪強化ガラスを金づちで叩く実験≫
<材料>
- 金づち
- オランダの涙
- 鉄板などの硬い板
<実験>
- 鉄板などを敷き、作った強化ガラスを置く。
- 強化ガラスの、膨らんでいる側を金づちで叩くと...割れない!!


《解説》
- 溶かしたガラスを水などで急激に冷やすと、外側が急速に固まり、内側は徐々に冷えて固まっていく為、内側が外側を収縮しながら引っ張ることになる。 この為外側(表面)に傷がついても、内側から引っ張る力が、傷を広げないようにする為、強く、割れにくくなる。
《注意》
- 強化ガラスを叩く時は、下に鉄板など硬い板を敷いてから実験して下さい。
- 強化ガラスを叩く時は、誤って尻尾側を叩かない様に、軽い力から初めて少しずつ力を強くして叩いて下さい。
【実験】≪強化ガラスを粉々にする実験≫
<材料>
- ペンチ
- オランダの涙
- 厚手のビニール袋など
<実験>
- ビニール袋などの透明な袋に、強化ガラスとペンチの先を入れ、入口が広がらないようにテープなどで固定する。
- ペンチで強化ガラスの尻尾の部分を折ると...粉々になる!!


《解説》
- 内側が外側を引っ張ている強化ガラスは、内側に傷を入れると内側からその傷が広がっていく。
- 尻尾の部分(イラストの赤丸部分)を折るとに内側に傷が入る事になるため、一気にその傷が広がり爆発したように粉々になる。

《注意》
- 強化ガラスは割れた際に砂状の粒になりますので、滅多に怪我をする事はありませんが、実験を行うときは、絶対に防護メガネを着用し、軍手などをして肌の露出を出来るだけ少なくして下さい。
- 粉々になる時に強化ガラスが飛び散りますので、袋などは2、3枚重ねて、密閉させてガラスが飛び散らないようにしてください。
■ガラスでバネを作ろう!
<材料>
- 鉛ガラス
- バーナー
- バネ製造機

-
<バネ製造機の材料>
- 蛍光灯
- 針金
- ダンボール

-
<バネ製造機の作り方>
- ダンボールを写真のような形に切る。
- ダンボールの左右に蛍光灯を通す穴を開ける。
- 蛍光灯を通したら利き手側に、回転させるための針金の取っ手を付け、蛍光灯が外れないように逆側にストッパーを付ける。
- ダンボール内の写真の位置に、針金でガラスを引っかける取っ手を付ければ完成。


<作り方>
- 鉛ガラスをバーナーで溶かす。
- バネ製造機の針金に柔らかくなった鉛ガラスを引っかけ、利き手側に鉛ガラスをゆっくり移動させながら、蛍光灯を回転させる。
- 鉛ガラスが固まり、蛍光灯から取り外せば完成。




《注意》
- 簡単に折れてしまいますので、あまり強く引っ張ったり曲げたりしないで下さい。
- あくまでもガラスですので、バネとしては使用できません。
- 保管する場合は、綿や布などを敷いた箱にしまって下さい。
★番組からのお願い★
「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。