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2006年12月17日放送
「くっつきの科学」

今回のテーマは「くっつきの科学」 なぜ物と物がくっつくか科学で解明しちゃいます!
過去の実験一覧はコチラ!!

■ごはん粒VSホチキス

<実験道具>
  • ごはん粒
  • ホチキス
  • 細長く切った紙
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<実験内容>

細長く切った3枚の紙を2センチほど重なるように並べる。 重なった一方をホチキスで留め、もう一方をごはん粒を潰してのり状にして接合する。 紙をくっつけて両側から引っ張り合った時、ごはん粒とホチキスでは、どちらの接着力が強いか?

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<実験結果>

ホチキス側が破れ、ごはん粒側はくっついたままの状態になる!

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【点接合と面接合の解説】

ホッチキスは点で接合(点接合)してあるのに対し、 ごはん粒は潰れてのり状となり面で接合(面接合)しているので、 接合面が多いごはん粒の方が接着が強くなっていた。 (但し、ホチキスの数がもっと増えると結果は変わる事がある)

■接着剤の仕組み

なめらかに見える物体でも表面はデコボコになっていて、 接着剤がその表面のデコボコに入り込み、 固まって抜けなくなる。これをアンカー効果という。

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■接着剤を使わないくっつきの実験

<材料>
  • アクリル板 2枚
  • 吸盤の付いたロープ
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<実験方法>
  1. アクリル板に水を数滴たらし、その上からもう1枚のアクリル板を乗せる。
  2. アクリル板に吸盤を付け、両側から引っ張る。
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【解説】

水が2枚のアクリル板の隙間に入って、凹凸をなくし、 剥がそうとしても空気が入ってこないため、一種の真空状態になる。 そのため、両側から引っ張ると、アクリル板に挟まれた水の圧力が下がり、 周りの空気の力に押し付けられたまま、くっついて離れない。
※これに似た原理がコンタクトレンズ。

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■お父さんのための科学マジック講座!

〜一瞬にしてコインが見えなくなっちゃった〜
「コインの上にガラスコップを置き、水を注ぐとコインが見えなくなるマジック」

<材料>
  • コイン
  • ガラスコップ
  • 水など透明な液体
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<マジックの方法>

コインの上にガラスコップを置き、、そこへ水を流し込むと…

水を入れた途端、一瞬にしてコインが見えなくなる!

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【解説】

コップの底が全反射によって鏡のようになり、コインが見えなくなる
※全反射とは… 屈折率が大きい媒体(水)から小さい媒体(空気)に光が入る時、光がその境界を通過せず全て反射する現象

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《追加ポイント》

コップの底に接着剤・テープ等をつけておけば、コップにコインがそのままくっついて コップをどかした時に消え、さらなる驚きのマジックとなる。


★番組からのお願い★

「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。

その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。

また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。