
2006年12月24日放送
「ロウソクの科学」
今回のテーマは「ロウソクの科学」 知られざる「ロウソク」の謎を解明します!
※今回の実験は火やロウソクを使用します。火事や火傷に注意して下さい。
→ 過去の実験一覧はコチラ!!
■ロウソクのシーソー
<材料>
- 同じサイズのロウソク2本
- 細い金属の棒
- 同じ高さのコップ2個


<作り方>
- 写真のように、金属の棒がロウソクの真ん中に来るように、ロウソクの底辺同士で挟み、溶かしたロウで接着する。
- 金属の棒を支点にして、バランスがとれるように注意する

<遊び方>
- 金属の棒を支えにして、並べたコップの上に落ちないようバランスよく置く。
- ロウソクの両端に火を灯すと・・・
- ゆっくりとシーソーのように動き出す!



【解説】
ロウが溶けて落ちた方は、軽くなり上がる。すると、下がった方のロウが溶けて落ち、 今度は軽くなって上がる。その連続でシーソーのように動く。


≪注意≫
ロウが垂れるので、アルミ箔などの受け皿を敷いて下さい。
■意外な物でロウソクを作ろう!
バターロウソク
<材料>
- バター
- タコ糸

<作り方>
- バターを適当な大きさに切る。
- バターの中心に箸などで穴を開け、タコ糸を通す。
- バターの穴を小さくする為に四方向から押して形を整えれば完成。

豚の脂身ロウソク
<材料>
- 豚バラ肉の脂身(スライス肉)
- タコ糸

<作り方>
- 豚バラ肉の、帯状になっている脂身だけを取り出し、ロウソクの高さに丁度よいくらいに重ねて並べる
- 脂身の端にタコ糸を置き、巻いていく。
- 丁度良いサイズになるまで巻いて形を整えれば完成。

《ポイント》
出来上がってすぐよりも、時間が経った方がタコ糸に脂分が染み込み、火の灯りが安定する。


【解説:ロウソクの仕組み】
炎の熱で溶けたロウソク(この場合は脂)が、※毛細管現象により芯をのぼり、芯の先で炎によりさらに加熱され
気化してガスになる。このガスが燃えている。
※毛細管現象・・・小さなの隙間に液体が染み込む現象


■オリジナルのカラーキャンドルを作ろう!
<材料>
- ロウソク
- 耐熱容器
- タコ糸
- 口紅やクレヨン




<作り方>
- ロウソクをカッターで細かく削る。
- 耐熱容器に削ったロウソクを入れ、クレヨンや口紅を削り入れて好きな色をつける。
- 口の広い鍋でお湯を沸かし、60度以上になったら耐熱容器を入れ湯せんしてロウを溶かす。
- 好きな形の容器の上に、割り箸で挟んで固定したタコ糸を置き、溶かしたロウを流し込む。
- 氷水に入れロウを固める。
- 型から外し、割箸を取り、タコ糸を適当な長さに切れば完成。







【解説】
クレヨンや口紅は、材料にロウが使われている為、着色に適している。

★番組からのお願い★
「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。