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2007年01月21日放送
「湿気」

今回のテーマは「湿気」!
湿気を利用したおもしろ実験を紹介しちゃいます!
過去の実験一覧はコチラ!!

■シリカゲルVS乾燥機

<実験道具>
  • シリカゲル(Tシャツが埋まるぐらいの量)
  • シリカゲルを入れる容器(密封できる物)
  • 乾燥機
  • Tシャツ2枚(75g)
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<実験内容>

Tシャツ2枚を水で濡らす。(濡らした重さ110g)
1枚は乾燥機に入れ5分間回す。
もう一枚をシリカゲルの入った容器に入れ、約5分ほど振り続ける。

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<実験結果>

乾燥機に入れたTシャツはほとんど乾かず100g
シリカゲルの容器に入れたTシャツはなんと75g!ほぼ乾いていた!

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【解説】

シリカゲルとはお菓子などについている乾燥剤の事。
この乾燥剤はスポンジが水を吸収するようにTシャツの湿り気を吸水し、乾燥させていた!

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■シリカゲルを使ってアジの干物を作ってみよう!

<材料>
  • シリカゲル(アジが埋まるぐらいの量)
  • シリカゲルを入れる容器
  • ガーゼ
  • 開いて塩に浸けた生のアジ
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<作り方>
  1. アジの開きにシリカゲルが付かないようにガーゼで包む。
  2. それをシリカゲルが入った容器に入れアジが隠れるよう満遍なくシリカゲルをかけ1時間待つと・・・
  3. アジの水分が抜け見事なアジの干物に!
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《注意》

シリカゲルには毒性はありませんが食べ物ではないので全て取り払ってから食べて下さい。

■脅威の吸収力を持つシリカゲルは一体どうやって作られるの?

  1. 珪砂(ガラスの原料でキラキラした白い粉)に炭酸ナトリウム(ソーダ灰)を加え1200度〜1400度で熱してドロドロに溶かす。
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  2. これを冷やして細かく砕いたものを水に加えて熱していく。
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  3. すると砕いたものは水に溶け「ケイ酸ソーダ」という液体になる。
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  4. これを硫酸に少しずつ加えて混ぜると、混ぜている棒が立つくらいに白く固くなりシリカゲルになる。
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  5. 固まったシリカゲルは細かく砕かれて水洗いされた後、乾燥機にかけて丸い形に成型して完成!
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■シリカゲルに入っている青い粒は何?

この青い粒は青ゲルといってシリカゲルが湿気を吸う限界を教えてくれるサインになっているんです!

青ゲルには、吸収した水分量が限界に達するとピンク色に変色する薬品が加えてあります。

逆にピンク色の状態から乾燥させると青色に戻り、また乾燥剤として使えるようになります。

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■湿気を利用して遊んでみよう!

<材料>
  • ボール
  • ぬるま湯
  • トレーシングペーパー
  • セロハン紙
  • 輪ゴム
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<遊び方>
  1. お湯を張ったボールに布を被せ、輪ゴムでとめる。
  2. 好みの形に切ったセロハン紙とトレーシングペーパーをこの上に乗せると・・・
    トレーシングペーパーとセロハン紙が踊るように動く! 
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【解説】

トレーシングペーパーやセロハンには湿気を吸うと伸びる性質があります。

このため布を通して上がってくる湯気が、 紙の片側の面だけにあたると湯気があたった面だけが伸び、 紙が丸まってバランスが変わり踊っているように見えます! (お好み焼きの上にかけたカツオ節が踊るのも同じ現象です。)

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実は人間も湿気を出しているので手のひらに置くと同じように動き出します!

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※お湯や湯気でヤケドしないよう十分注意して下さい。


★番組からのお願い★

「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。

その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。

また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。