■科学の力で樹氷を作ろう!
<材料>
- ツリーの形に切ったフェルト
- ジクロロメタン


<実験方法>
- ツリーの形に切ったフェルトに、クリップを貼り付ける。
- ツリーが立つ様にしっかりとゼムクリップを容器に固定する。
- ジクロロメタンをツリーの下の部分が浸るまで容器に入れると・・・

<実験結果>
ツリーがだんだんと白く覆われ樹氷になった!!!

《解説》
ジクロロメタンがフェルトに染み込み、蒸発する時に周りの温度を
急激に下げる事で、(これを気化熱という)
空気中の水分がフェルトに凍りついた。



今回の実験では40分程で真っ白な樹氷になった。
【注意】
実験をする際は十分に換気を行って下さい。
■氷に隠された意外な性質
<材料>
- 偏光板×2
- 薄い氷
- 下から光が当てられるもの(学校のOHP等)



<実験方法>
- 板状の氷をフライパンの上などでこすり、薄くする。
- 下から光が当てられるものの上に偏光板を置く。
- 偏光板の上に氷を置き、偏光板で挟むと・・・


<実験結果>
七色に輝く氷の結晶が見える!

《解説》
普段肉眼で見えている光は様々な色が混じって白くなっている。
偏光板に白く見える光を通すと、様々な色の光に分けられる
つまり偏光板によって分けられた光が氷の結晶を映し出していた。

■氷が持つ不思議な力
<材料>
- ブロックアイス
- 針金
- おもり


<実験方法>
両端におもりを付けた針金を、ブロックアイスにひっかけると、
針金に接している部分の氷が溶け、針金がどんどん氷に食込んで行く。
自然に切断されるのを待つと・・・

<実験結果>
針金が通って切断されているはずの氷がくっついている!!

《解説》
氷に圧力を加えると融点(ゆうてん)が下がり、圧力が加わった部分が水になる。
圧力を取り除くと融点が元に戻り溶けた部分が再び凍る。
この現象を復氷(ふくひょう)という。



今回のラブラボ!実験では30分ほどでおもりが落ちた。
■家庭で見られるダイヤモンドダスト!
<材料>
- クーラーボックス
- 空き缶(内側を黒く着色した物)
- ドライアイス
- 懐中電灯
- エアーキャップ(プチプチ)


<実験方法>
- クーラーボックスに空き缶を入れ、隙間にドライアイスを詰めフタをする。
- クーラーボックス内がしっかり冷えたところでふたを開け、空き缶の中を懐中電灯で照らす。
- 空き缶の中に息を吹き込み、水分を漂わせる。
- 空き缶の中でエアーキャップを潰すと・・・
<実験結果>
空き缶の中でキラキラと輝くダイヤモンドダストが現れた!

《解説》
ドライアイスで十分に冷やされた空き缶の中に、温かい息を吹き込むことで
過冷却状態の水分が漂う。(過冷却状態では水分は0℃を下回っても氷にならない)
エアーキャップを潰すと、飛び出た空気が水の粒に衝撃を与える為一瞬で氷に変わる。
過冷却
液体が凝固点以下(美羽zで言えば0℃以下)になっても固まらず液体のままでいる状態。
■ラブラボ!ナゾ解きメイキング テーマ「食品サンプル」
食品サンプルができるまで
<材料>
- パラフィン(ロウ)※60℃以上のお湯で湯せんをしてあるもの。
- 40℃前後のお湯を張った容器


〜レタス〜
<作り方>
- お湯の表面に、白と緑色のパラフィンを薄く流し入れる。
- パラフィンをのばし軽く丸めれば完成
出来上がったレタスを千切りにすると・・・
キャベツが出来る!!

〜エビの天ぷら〜
<材料>
- パラフィン(ロウ)※60℃以上のお湯で湯せんをしてあるもの。
- 40℃前後のお湯を張った容器
- 作り置きのサンプルのエビ



<作り方>
- 衣色に着色したパラフィンを、本物の衣を作る要領でお湯の表面にスポイトで落とす。
- その上にサンプルのエビを置き、衣色に着色したパラフィンをもう一度かける。
- 素早く衣を丸めれば完成。
《解説》
パラフィンはロウソクの原料。油分なので水に混ざらない。
パラフィンは60℃以上の熱を加えると液体になる性質がある。
40℃前後のぬるま湯にパラフィンを入れると急速に固まらず、作りやすくなる。
ラブラボ!オーダー 〜味噌カツ丼〜
<作り方>
- 型作り トンカツの型を採るために本物のトンカツを使う!
- 箱に本物の切ったトンカツを均等な間隔を空けて入れる。
- トンカツをマチ針で固定する。
- シリコン樹脂を流し込み固める。
- 埋まっているトンカツを取り除き、キレイに洗浄する。
- 塩化ビニールに油絵具で着色する。
- お肉の断面の色に着色した塩化ビニールを断面にだけ薄く塗る。
- 衣の色に着色した塩化ビニールを流し込む。
- 160℃のオーブンで温めて固める。
- 型から取り出す。
- 衣の部分に接着剤を塗り、削った発泡ウレタンを付けサクサクの衣にする。
- 肉の断面の部分にガムテープをつけエアーブラシや筆でトンカツの揚げ色や肉の断面の肉汁をつける。
- 器にごはんのサンプルを乗せ、サンプルのトンカツとキャベツを盛りつける。
- 着色したシリコン樹脂の味噌ダレをかける。
- ゴマを散らして完成!
ゴマは腐らないので本物を使う。
★番組からのお願い★
「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。