テーマ画像

2007年02月25日放送
「卵の科学」

今回のテーマは「卵の科学」!
卵の秘密を徹底解明します!
過去の実験一覧はコチラ!!

■意外な力に強い卵
1・卵の上に乗ってみよう

<材料>
  • 卵16個
  • 卵の専用ケース
  • 木の板
  • 発泡スチロールの板
イメージ画像イメージ画像イメージ画像
<実験方法>

卵の専用ケースにあらかじめ高さを揃えた卵を左右均等に並べて置く
そして、その上に発泡スチロールの板を乗せ、さらに木の板を乗せて、
ゆっくりと両足を揃えて乗ると・・・

イメージ画像
<実験結果>

卵が割れない!!

イメージ画像

2・卵をおもいきり握るとどうなる?

<実験>

生卵を掌で包み込むように力を込めて握ると・・・

<実験結果>

またしても割れない!!

イメージ画像
《解説》

2つの実験でなぜ卵が割れないのか、それは卵の形に秘密がある。
卵はアーチ構造と呼ばれる弧を描く形をしている。
このアーチ構造とはダムなどに使わていて、受けた力が均等に分散される為
大きな力に耐えることが出来る。(但し、一点に力が集中すると割れる場合がある)

イメージ画像

■卵の殻の不思議を徹底解明!
1・卵の殻が酢に反応して発生した気体は何?

<材料>
  • ボウル
  • お酢
  • ラップ
  • マッチ
<実験>

ボウルに卵が浸るぐらいに酢を入れる。
サランラップを張り30分ほど置く
30分ほど経ったらラップを半分ほど開け、マッチをすってボウルの液面に近づけると・・・

イメージ画像イメージ画像
<実験結果>

マッチの火が消えた!

イメージ画像
《解説》

卵の殻の主成分は炭酸カルシウム。炭酸カルシウムが酢に反応して溶け、
二酸化炭素を出していた為、火が消えた。

2・うずら卵のゴムボール

<材料>
  • ボウル
  • お酢
  • うずらの卵
  • ラップ
イメージ画像
<実験>

ボウルに卵が浸るぐらいに酢を入れる。
ラップを張り一日置くと殻が完全に溶けて、
残った卵はゴムボールのようになり、弾ませても割れない!

イメージ画像
《解説》

うずらの卵を酢につけると炭酸カルシウムが反応してウズラの殻が溶ける。
しかし殻の内側にある丈夫な膜(卵殻膜)は溶けず、ゴムボールのように弾む。

イメージ画像

■うずら卵の模様のなぞを解く

うずら卵の模様は生まれる1〜2時間前に体内で
ポルフェリンという色素を使って殻にプリントされている。

イメージ画像イメージ画像イメージ画像イメージ画像イメージ画像

また、一匹のうずらからは、ほぼ同じ模様の卵しか産まれない。
石のように見える模様は外敵から守るためのカモフラージュとなる。

イメージ画像イメージ画像

■卵の黄身の色が変わる?

<実験>

ニワトリに、 (1)黄色いエサ(トウモロコシ主体)、 (2)白いエサ(大麦主体)、 (3)オレンジのエサ(トウモロコシベースにパプリカを加えたもの)の3種類を5日間づつエサを替えながら半月与え続けると・・・

イメージ画像
<実験結果>

卵の黄身が、黄色、白、オレンジの三色の層になった。

イメージ画像
《解説》

黄身の色はエサの色素によって変わる。
黄身は卵巣の中で木の年輪が中心から外側にゆっくり育っていくように、約8日間かけて大きくなっていく。
卵が育っていく過程で、色素の付いた3種類のエサを集中して与えたために黄身の色が変化していった。

イメージ画像
★番組からのお願い★

「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。

その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。

また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。