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2007年03月04日放送
「赤外線の科学」

今回のテーマは「赤外線の科学」!
人の目には見えない赤外線の不思議を徹底解明!
過去の実験一覧はコチラ!!

■目には見えない赤外線

<道具>
  • グレーチングシート(画用紙などで挟み固定する)
  • 画用紙(白)
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<実験方法>
  1. 太陽にグレーチングシートをかざし画用紙に光を写す。
  2. 光を赤・だいだい・黄・緑・青・あい・紫の7色に分光させ、
    赤色の隣りの目には何も見えない部分に温度計を置いてみる。
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<実験結果>

温度が上がった!

【解説】

実は、赤い光の外側にも目には何も見えない光が続いている。
この光は赤の外側ということで赤外線と名付けられた。

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■透視をしてみよう!

<材料>
  • 白い紙
  • 鉛筆
  • ボールペン
  • デジタルビデオカメラ
  • カラーセロファン(赤・青・緑)
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<マジック準備>

赤・青・緑の三色を重ねたカラーセロファンをデジタルビデオカメラのレンズ部分に貼っておく。

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<マジック>
  1. 白い紙にえんぴつで文字を書く。
  2. えんぴつで書いた文字を上からボールペンで見えなくなるまで塗りつぶす。
  3. 準備しておいたデジタルビデオカメラで文字を書いた紙を覗と・・・
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鉛筆で書いた文字が透視できる!

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【解説】

カメラの中の光を感知する部分(CCD)は、人間の目より感度の幅が広く
赤外線をとらえる事ができる。
人の目に見える光(可視光線)は、赤・青・緑(光の三原色)の組み合わせでできており、
この三色のカラーセロファンをカメラのレンズに貼り付ける事で、
人の目に見える光がさえぎられ、カメラは赤外線だけを感知する状態になる。

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一方、ボールペンのインクは赤外線を通し、えんぴつは赤外線を通さずはね返す。
結果赤外線の光の中では塗りつぶしたボールペンのインクは透明になり、
えんぴつで書いた文字だけが浮き上がる。
よって、文字の透視ができる!

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■人からも出る赤外線!

サーモグラフィー(とらえた赤外線を温度データに変え映像にするカメラ)で
人を見てみると赤いところや青いところがあり、
体温の高い場所ほど赤外線を多く出し、赤く映っている事が分かる。
ちなみに、眼鏡などは赤外線を通さないので青く映る。

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■赤外線を感知する動物 ヘビ

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<実験>

ヘビは目が見えなくてもエサを見つける事ができるか?

<材料>
  • 風船
  • お湯
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<検証方法>
  1. ヘビに目隠しをし、目で物を確認できなくする。
  2. エサに見立てた、お湯を入れた風船と、水を入れた風船を用意する。
  3. ヘビの前に用意した風船を並べて吊り下げる。
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<検証結果>

目隠ししたヘビはお湯を入れた風船に飛び掛った!

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【解説】

ヘビはピット器官という赤外線を感知できる器官を持っている。

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そのため、目隠しされていても、赤外線を発するお湯の入った風船に(エサと認識して)
飛び掛った。

自然界で夜行性のヘビは、この器官を利用する事で目の見えない暗ヤミの中でも、
素早く生きたエサを獲える事ができる。

★番組からのお願い★

「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。

その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。

また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。