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2007年03月18日放送
「視覚の不思議」

今回のテーマは「視覚の不思議」!
視覚にまつわる不思議な世界を紹介しちゃいます!
過去の実験一覧はコチラ!!

■でんじろう先生の科学マジック!

<材料>
  • トランプ
図1(ダイヤが2つ)図2(ダイヤが5つ)
<マジック準備>

用意したトランプ(図1、図2)を張り合わせる。
この時に、図1、図2のように上下を写真と合わせ、張り合わせれば準備完了

<マジック方法>
  1. 図1の下のダイヤを指で隠し持ち、ダイヤの1のように見せる。
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  2. この時、裏面は図2のトランプがあるので、
    左の指でダイヤが抜けている部分を隠してスタンバイする。
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  3. 指でしっかりと隠し持ち、縦に180°回転させ、ダイヤの6のようにみせる。
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  4. この時、裏面は図1のトランプが来るので、
    右の指で抜けているダイヤを隠しながら、
    横に180°回転させ、今度はダイヤの3のようにみせる。
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  5. 次の裏面は図2のトランプが来るので、
    真中のダイヤを左指で隠し持ちスタンバイする。
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  6. 指でしっかりと隠し持ち、縦に180°回転させ、ダイヤの4のようにみせる。
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《解説》

ダイヤの6、3、のように、もともと何もない部分を隠すと、
全体のイメージから隠れた部分にも
ダイヤが存在しているように脳が推測してしまう。

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また、ダイヤの1、4のように半端なダイヤを隠すと、全体のイメージから
隠したところにはダイヤが無いと脳が推測してしまうので
このように感じてしまう。

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■視覚の不思議を体感しよう

<問題>

次のAとBの写真の、中央にある赤丸はどちらが大きいでしょうか?

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→正解はコチラ


<問題>

次の写真は何を表現しているでしょうか?

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→正解はコチラ


■物を見るってどういう事?

人が「物を見る」仕組みを、カメラを繋いだパソコンに例えると
カメラが目、パソコンが脳、さらにそれを繋ぐケーブルが視神経にあたる。
カメラ(目)で捕えられた情報は、ケーブル(視神経)を通って
パソコン(脳)に伝わり、ものとして認識される。
つまり、人は脳でものを見ているのである。

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■動く静止画!?

アニメーションや映画の原点になったゾートロープ。

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ゾートロープには等間隔に細長い覗き穴が開けてあり、黒い筒は回るようになっている。

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内側には連続写真のように少しずつ足の位置が異なった馬の絵が
すき間なく並べられている。

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黒い筒にあるすき間から中を覗くと、その絵が1枚ずつ見える。
そのまま筒を回転させてみると
静止画の馬が走っているように感じられる!

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《解説》

回転しているゾートロープのすき間から中を覗く事で、
一瞬ごとに動きの途切れた1コマ絵が目に入ってくる。
つまり、「見える状態」と「見えない状態」が交互にやってくる。
すると、目には「見える状態」の時の残像が「見えない状態」の時も残るので、
次の「見える状態」の時の絵と繋がっているように感じる。
よって、絵が連続しているように感じる。

■上下逆さまの世界になる不思議なメガネ

逆さメガネとは・・・

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取り付けられているプリズムの上の部分が、鏡のような働きをし
入ってきた光を反射させる事で、見える世界が上下逆さまになるメガネ。

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逆さメガネをかけて色々実験してみました!

<実験>

逆さメガネをかけて書道に挑戦!
自分の名前をひらがなで書いてもらいます。

<実験結果>

上下逆さまの為か、上手く書けない!

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<実験>

ラーメンを食べてみる!

<実験結果>

箸をつかむ事もできない!

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《解説》

逆さメガネで、見える世界が上下逆さまになった為、
脳が混乱して、普段簡単に出来ている事ができなくなる。

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※写真のように、ご家庭にある鏡を使っても逆さの世界を体験する事ができます。

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≪注意≫

実験をする時はまわりに危険なものが無いか十分注意してから行ってください。
人によっては気分が悪くなる事がありますので、十分注意してください。


★番組からのお願い★

「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。

その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。

また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。