■酸化カルシウム・・・乾燥剤や加熱機能つきの弁当箱などに使われる。



酸化カルシウムに水を加えると・・・

水分を吸収して発熱する。

そこで、この性質を利用してゆで卵をつくる実験に挑戦!
【ラブラボ!実験】
酸化カルシウムを耐熱皿の上に敷く。

その上に水の入ったビーカーを置き、ウズラの卵を入れる。(水の量は卵が丁度ひたるぐらい)


酸化カルシウムに水を加えるとビーカーが沸騰してきた。そのまま5分ほど待つと・・・


ゆで卵の完成!

※大変熱くなるので十分注意して下さい。
酸化カルシウムは水を加えることで変身!
⇒水酸化カルシウムになっていたんです!
■水酸化カルシウム・・・ライン引きの石灰などに使われる。

【実験】
あらかじめ水酸化カルシウムを水に溶かしておいた物(石灰水)にストローなどで息を吹き入れると・・・

石灰水が白く濁った!

水酸化カルシウムは二酸化炭素を加える事で変身!
⇒炭酸カルシウムになったんです!
■炭酸カルシウム・・・チョークなどに使われる。

【実験】
チョークをバーナーで熱を加える。見た目に大きな変化はないが・・・


水をかけると発熱した!
炭酸カルシウム(チョーク)は熱する事で変身!
⇒酸化カルシウムに戻ったんです。


■なかなか見られないカルシウムの本当の姿
カルシウムはいろいろなもの(酸素や水素、炭素等)とくっつきやすく、自然の中では純粋にカルシウムだけの形でいる事が出来ないため、その本来の姿はなかなか見ることが出来ない。
そのカルシウムの本来の姿がこちら


イメージとしてなんとなく白っぽい姿を想像しちゃいますがこの銀色の光沢!
そう、実はカルシウムは金属なんです。
そこで実験!
金属であればその性質として電気を良く通すはず!
果たしてカルシウムは電気を通す?
【実験】
豆電球と乾電池の回路の間にカルシウムをつないでみると・・・


豆電球が光った!
カルシウムは電気を通す金属であると証明された!
ちなみにこのカルシウムを水の中に入れると・・・


あっという間に溶け、白っぽい水酸化カルシウムに変化した。

【解説】
カルシウムは色々な物と化学反応しやすく、空気や水の影響を受けてどんどん変化していってしまう。
そのため保存する時は真空状態の容器が使われる。

まだまだあるぞ!カルシウムの化合物!!
塩化カルシウム
水は普通は0℃で氷になるが塩化カルシウムを混ぜるとこの氷になる温度がおよそマイナス50℃(濃度32%場合)になる。


このため凍結していた氷は、0℃では固まっていられなくなり、溶けだしてしまう。



この性質を利用して、道路の雪を溶かす融雪剤や凍結防止剤として使われている。
リン酸カルシウム
人間の骨や歯などに含まれているのがリン酸カルシウム。

※成人の場合、体内には体重の約2%(体重60kgの成人男性でおよそ1.2kg)のカルシウムが含まれている。
炭化カルシウム
水と反応してアセチレンという燃えやすい気体を出す

この性質を利用して、ランプや溶接などにも使われる。

■炭化カルシウムを使ったおもしろ実験!
実験方法
- 真ん中に穴を開けたペットボトルに炭化カルシウムを入れる
- ペットボトルにおよそ20mlの水をいれる。
- 紙コップで作ったロケットをペットボトルに装着する
- ペットボトルの穴の所に火を近づけると・・・




爆発してロケット発射!

【解説】
ペットボトルの中では炭化カルシウムと水が反応してアセチレンが発生している。
これがペットボトルにあけた穴から出ており、そこへ火を近づけた為、中の気体(アセチレン)が一気に燃焼してロケットが発射された。
※大人の人と一緒に十分注意して実験して下さい
★番組からのお願い★
「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。