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2007年09月30日放送
掃除機

今回のテーマは身近な掃除機に迫ります。
過去の実験一覧はコチラ!!

■掃除機はなぜ吸い取る?

〈この中で掃除機になってしまうものっていったい何?〉

たわし・ドライヤー・鍋・空気入れ・コーヒーメーカー・ホース・定規・トング・おろし金

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【正解】

ホース


【実験方法】

ホースを吸い取りたいごみの近くにあて、振り回すとごみが吸い取られる。

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【解説】

ホースを回転させることでホースの中の空気が追い出される。

すると同時に追い出された分の空気が吸い込まれるので、ごみを吸い込めた。掃除機もこの原理でごみを吸い取っている。


【実験】

掃除機本体にビニール袋をかぶせて、電源を入れてみるとなんとたった7秒でビニール袋が割れてしまった。

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【解説】

掃除機はモーターでファンを回して空気を追い出し、同時にホースから空気を吸い込んでいる。

■コイが掃除機!?

コイにエサをあたえると、エサだけではなく砂も一緒に吸い取ってしまった。

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さらによく見てみるとえらから砂だけを出している。

これはいったいどういうこと?


【解説】

コイは、砂や泥と一緒にエサを吸い込んで、余分なものを吐き出すせ性質を持っている。

つまり余分なものを追い出して、必要な物を吸い込むという原理はまさに掃除機と同じ仕組み!

■掃除機の意外なパワー

《掃除機が空気を吸うときの風速はどれくらい?》

【実験】

掃除機のホースにアクリルパイプを取り付け、赤い球を吸ってみると・・・

とても目に追えない速度で吸い込まれていった!

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風速計で計って見るとなんと風速105メートル!

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《掃除機が吸い込む力はどれくらい?》

【実験】

管を掃除機に差込み、人間と掃除機どちらのほうがより水を吸うことができるか検証!

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<掃除機>

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<井戸田さん>

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<でんじろう先生>

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なんと人間の圧勝!


【解説】

掃除機は吸い込む空気の量は多いが、吸い込む力そのものはそれほど強くない。

■掃除機の誕生秘話

現在で広く使われている掃除機は1901年ロンドンで誕生。

それまではカーペットなどに空気を吹き付け、ホコリやゴミを飛ばす掃除機が主流だった。

しかし発明家のヒューバート・セシル・ブースがレストランのソファーについていたゴミが気になって、口で吸ってみたのが発明のきっかけになった。

その後改良を重ね、人間より空気を数量が桁違いに多い掃除機が完成した。

■掃除機の限界に挑戦!

掃除機はどれぐらいの重さまで吸い上げることが出来るか検証!

<机>
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机に掃除機をあてて吸ってみると・・・びくともしない。

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そこで掃除機の吸い口の面積を広げると・・・

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見事に吸えた!

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<ボウリングの球>
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重さ約5キロほどのボウリング球も・・・吸い上げられた!

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《なぜ吸う面積を広くすると重いものが持ち上がる?》

吸い込む面積が広くなると、吸い込む空気の量も増えるため、より重たいものでも吸い上がった。

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■掃除機で人間は吸い上がる?

吸い込む面積を広くすれば人間も掃除機で吸い上げることが出来るのでは?

まずは、掃除機の吸い込む面積をかせぐために、縦横60センチもある大きな吸い口を製作。

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そして人間を吸い上げやすくするため、スタッフを頑丈なベルトなどを使って大きな板に固定しました。

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つまり大きな吸い口を使って板ごと人間を吸い上げてしまおうというアイデア。

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これを使って果たして人間が吸い上げることができるのか?


【実験】

まずは、板を背負わせたスタッフをクッションの上に寝かせるところからスタート。

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そして掃除機を取り付けた大きな吸い口ををセット。

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さらにこの状態から板を支えているスタッフが手を離します。

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実験はなんと失敗!

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【原因】

板を背負った状態のスタッフの体重を計って見ると85キロ

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それに対し、スタッフの体重が63キロ、

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実験道具だけで22キロもあったため吸い上がらなかった。

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【再実験】

そこで今度はスタッフを支える板を小さくし、再度挑戦!!

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見事掃除機で人間が吸い上げられた!

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実験大成功!!


★番組からのお願い★

「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。

その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。

また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。