■ボールペンはどうやって作られる?
ボールペン工場で一日で作られるボールペンの数は80万本に及ぶ。

これがペン先これにインクを下の図のように入れて、キャップをしめて出来上がり。

そしてペン先の検査、書き味のテストをしてボールペンが作られる。



■ボールペンのボールを見てみよう!
左の写真から1ミリ、0.7ミリ、0.5ミリ、0.3ミリ、0.25ミリと非常に小さくなっている。





《ラブラボ!クイズ》
直径0.7ミリのボールペンを使って1秒間に1メートルの線を引きます。
そのとき、ペン先のボールは1秒間に何回転するでしょうか?

1番:50回転 2番:150回転 3番:450回転
答えはこのページの一番下!
↓答えを見る↓
■最新ボールペンの不思議
ボールペンでポピュラーなのが油性ボールペンと水性ボールペン。
そして最近人気があるのがゲルインクボールペンという水性、油性両方の特徴を持ったボールペン

【実験】
ゲルインクを入れた筒を2つ用意しその筒に金属の玉を落とす。
すると金属の玉はゆっくりと落ちていった。
次に片方を振ってみると・・・
金属の玉がストンと落ちていった!


【解説】
ゲルインクは振るとやわらかくなる性質を持っている。
ゲルインクボールペンで書いている時、ボールの回転で液体はやわらかくなり、水性ボールペンのように書き味も滑らか。
書き終わると油性ボールペンのようにネットリとし、インクがたれにくくなる。
■科学マジック!消えるボールペン??
白い紙にコールドスプレーをかけると・・・
あっという間に文字が浮かび上がってきたでも一体なぜ?


【解説】
白い紙には字を消せるボールペンであらかじめ文字が書いてあった。
このボールペンは熱を与えると消え、冷やすと文字が浮かび上がる性質がある。
コールドスプレーをかけることによって文字が浮かび上がり、 紙をこすることによって、摩擦熱で文字が消えたという訳。

■ボールペンで犯人を探せ!
でんじろう先生に謎の脅迫状が!!
そこには「でんじろうおまえのめがねをいただく」と書いてある。
犯人は小沢、井戸田、鶴木の3人にしぼられた。
手がかりは文字が書かれた紙切れのみ!
一体犯人は誰?

【推理】
それぞれが持っているボールペンで紙に自分の書いてもらいそれを紙の下の画像のように水につける。


そのまま5分待つとそれぞれのボールペンから違う色が浮き出てきた。
その紙には小沢が青、井戸田が黄色、鶴木が赤色とペンからにじんだ色に変化がでた。

この実験と同じように脅迫状を、水につけると犯人がわかる!
再び5分待ち紙を見てみると・・・紙が青色に変わった!!

犯人は小沢さんだった!!!
【解説】
これは紙クロマトグラフィーという実験。
紙を水に付けることで毛細管現象(水が紙の繊維の間を吸い上げられていく現象)によってインクがにじんだ。
なぜ違う色が出たかと言うと、ボールペンの色はメーカーによって、青や黄色などで黒色を作っているので誰が犯人か断定できた。
■ボールペン1本で線はどれだけ引ける?
【実験方法】
水性ボールペンと油性ボールペンでひたすら紙に線を書き続ける。

【実験】
100メートル、200メートルとどんどん書いていく。


ひたすら書き続けて3時間・・・
油性ボールペンのインクが無くなった。
一方、水性ボールペンはまだまだ書き続けられる様子。しかし書くスペースが無くなってしまい実験終了。
【結果】
油性ボールペンは1168.6メートル、水性ボールペンは1600メートル以上の線が書けた!



《ラブラボクイズ答え》
正解 3番:450回転
直径0.7ミリの円周はおよそ2.2ミリ。
これで1メートルの線を引くには450回転必要になるというわけ。
★番組からのお願い★
「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。