■ユニークな飛び道具オモチャ
<準備するモノ>
- お手玉×3
- 同じ長さのヒモ×3(長さは好みに合わせて調整する)
<作り方>
- 3つのお手玉にそれぞれヒモを結ぶ。
- さらに、3つのお手玉のヒモを1つに結べば「ボーラ」の完成。

<遊び方>
棒状のモノに投げつければ・・・
からみついた!!

注意:人に向けて投げないで下さい。
【解説】
このボーラは昔、狩りなどで使われていた道具。
これを獲物(えもの)に投げつければ足などにからみついて捕まえることが出来る。
ボーラのおもりが3個なのは、投げた時に、ヒモの結び目を中心に遠心力(えんしんりょく)によっておもりのついたヒモが広がりながら飛ぶため、獲物にからみつきやすくなる。
しかし、ボーラのおもりが1個の場合は勢いよく飛ぶだけで、からみつかず、2個の場合はかするが、からみつく確率は少ない。
■マジックができるオモチャ
次にでんじろう先生が用意したモノは真ん中が壁で仕切られている透明な筒(つつ)。
この筒の中にはビー玉が1つ入っている。
一見、普通の筒だが、でんじろう先生がパワーを送ると・・・

ビー玉が壁をすり抜けた!!

【解説】
この筒には2枚の偏光板(へんこうばん)が丸めて入れられていた。
偏光板とは光を一定方向だけ通すことが出来る特殊なシートで、目には見えない細かい隙間がある。
そのため、2枚の偏光板の隙間の向きが同じならば光は通ることが出来るが、この向きを変えると光は通ることが出来なくなってしまうので、暗くなり壁が出来たように見える。
そのため、筒の中には本当は壁はないのにあるように見えた。
偏光板はパソコンや携帯電話の画面に使われていて、光をコントロールして画面を見えるようにしている大切なフィルム。





では、このオモチャの作り方を紹介!
<用意するモノ>
- プラスチックの筒
- 筒に対して半分の長さの偏光板×2枚(素材を扱うホームセンターや教材販売店で買うことが出来る)
- フタの形に切った厚紙
- セロハンテープ
- ビー玉

<作り方>
- 偏光板を2枚丸めてそれぞれ両端から筒の中に入れる。
この時、偏光板の隙間の向きを変えていないと、壁を作ることが出来ないので注意する。
- 厚紙で筒の口にフタをして、さらにフタがとれないようにビニールテープで巻きつける。
- 筒の中にビー玉を入れて、2と同じようにもう一方の口にもフタをすれば完成!!
※ 本実験プログラムについては「特許 第3085656号」が取得されています。
製作にあたっては、事前に承諾が必要となります。
連絡先 E-mail:HZA02416@nifty.com
もう1つ不思議なオモチャを紹介!
下から明かりを出す照明台の上に偏光板を1枚乗せ、その上に透明プラスチック板にセロハンテープを重なる部分が出来るように色々な方向へはりつけたものを乗せる。
そして、もう一枚の偏光板をのせると・・・



何とステンドグラスに変身!

偏光板を回してみると万華鏡にもなる!
■数十メートル飛ぶオモチャ
<準備するモノ>
- 500mlのペットボトル(持って投げやすい太さのモノ)
- 釣り用の鉛(なまり)
- クリップ
- 両面粘着テープ
- ハサミ
- カッターナイフ
- ビニールテープ
- 油性マジック

<作り方>
- ペットボトルにカッターで切れ目を入れ、そこへハサミを入れて使った方が簡単にカット出来る。
- 筒状にカットして、切り口を整える。
- 切り終わったペットボトルの片側に釣り用の鉛を両面粘着テープで貼り付ける。
この時、鉛の先が少しはみ出す位にしてはりつけ、はみ出した部分を折り曲げておけば、おもりがはずれにくくなる。
さらに、鉛が取れないようにビニールテープで巻きつける。
その他にも、クリップやビニールテープなどを何重も巻きつけることでも代わりになる。
これはおもりを付けてペットボトルの重さのつり合う位置を前にズラすため。
目安として、ペットボトル全体の長さの半分よりも前の方に重さのつり合う位置があると良い。
これで完成した時の飛ぶ距離が変わってくる。
- 最後に油性マジックやビニールテープを使って自分の好きなデザインを描いたら「ペットボトル飛行体」の完成!!
<遊び方>
ペットボトル飛行体のおもりが付いた方を前にして、投げる時に手首を使って、回転がかかるように投げると安定して飛んでいく。
もし、何度やっても上手く飛ばない場合は、ペットボトル飛行体が長いため、投げた時に空気の抵抗(ていこう)を多く受けてしまうので、筒の長さを短く切りながら調整する。
【解説】
ペットボトル飛行体に回転を与えて投げると、やや斜め上の姿勢で安定するので上向きに飛ぶ。
そして上向きで飛ぶため、飛行機のつばさと同じ力が働いて落ちずに飛ぶことが出来る

■不思議な光のトンネル
<準備するモノ>
<作り方>
- 紙箱の底に鏡を入れる。
- 紙箱の内側にそって電球を付ける。
- 紙箱のフタを切って四角い窓枠(まどわく)を作り、裏からハーフミラーを貼れば完成!!
ハーフミラーは明るい方から暗い方を見ると鏡になって光を反射するが、暗い方から明るい方を見るとガラスのように透き通って見える特殊な鏡のこと。


<遊び方>
暗い部屋で箱にセットした電球の光りを付けると・・・
鏡の中に無限に続く光のトンネルが!!

【解説】
2枚の鏡を向かい合わせに置くと片方の鏡に映った像が反対側の鏡に映る。
さらに、その像がもとの鏡に映り、像は次第に小さく暗くなりながら、見えなくなるまでこれを繰り返す。
この時、一方の鏡をハーフミラーにすると、鏡の中に無限に続く光のトンネルが見える。
★番組からのお願い★
「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。