■お風呂で渦巻き(うずまき)を作ろう!
<作り方>
でんじろう先生が手でお風呂の水をかくと…

お風呂の中に渦巻きが出来た!

この渦巻きを作るコツはお風呂の水を底に向けてかくこと!
みんなもお風呂でチャレンジしてみよう!
■お風呂で鏡(かがみ)がくもるのはナゼ?
お風呂で鏡がくもるのは、お風呂のお湯(おゆ)から出た水蒸気(すいじょうき)が小さな水の粒(つぶ)となって鏡にくっつくため。
この水の粒が光を乱反射(らんはんしゃ)させ、鏡を白くし見えなくさせる。
では、このくもりを防ぐ(ふせぐ)方法はないのか?
実は身近なモノを使ってこのくもりを取る方法が!
早速、試してみることに!



<準備するモノ>
- 鏡
- 歯みがき粉
- シャンプー
- じゃがいもの皮
<実験方法>
歯みがき粉・シャンプー・じゃがいもの皮をそれぞれ鏡にぬる。
この鏡を沸騰(ふっとう)させた水の水蒸気の中に入れ、鏡のくもりがどうなるか調べる。


<実験結果>
〔歯みがき粉の場合〕
歯みがき粉をぬった部分だけ鏡がくもらなかった!

〔シャンプーの場合〕
シャンプーをぬった部分だけ鏡がくもらなかった!

〔じゃがいもの皮の場合〕
じゃがいもの皮をぬった部分だけくもりが鏡に少ししかつかなかった。

みんなも早速試してみよう!
■蛇口(じゃぐち)から出るお湯はナゼ白い?
蛇口から出る白いお湯の正体は何と空気!
水は温められると、水の中に溶けていた空気が気泡(きほう)となって現れるため蛇口から出るお湯は白く見える。


試しに、お風呂の中でライトを付けると、細かい空気の粒がお風呂の中でたくさん漂っているのが分かる。

では、水に溶けている空気を確認(かくにん)するためにこんな実験!
<準備するモノ>
- 注射器(ちゅうしゃき)
※針はつけません - お湯
<実験方法>
注射器の中にお湯を入れる。

ピストンを押し、もともと注射器の中に入っていた空気を抜いて、注射器の中をお湯だけの状態(じょうたい)にする。

そして、注射器の先を押さえて、空気が入らないようにピストンを引っ張ると…

注射器の中に空気が現れた!!

これが水の中に溶けていた空気!
ちなみに、お風呂の中でじっとしていると体の表面に白い粒がいっぱい付いていることがある。
この白い粒の正体も水の中に溶けていた空気。
■お風呂でタオルを使って風船(ふうせん)が出来るのはナゼ?
<準備するモノ>
- タオル
- シャンプー
<実験方法>
水槽(お風呂)の中でタオルを使って風船を作る。
このタオル風船にシャンプーをかけると…

シャンプーをかけた部分から空気がもれてきた!

【解説】
お風呂でタオルを使って風船が出来るのは、タオルの生地(きじ)に入った水の粒が※表面張力(ひょうめんちょうりょく)によって生地の隙間(すきま)をうめて、空気をつつむため。



しかし、シャンプーは表面張力を弱める働き(はたらき)があるため、 タオル風船から空気がもれた。



※表面張力…液体の表面が自ら縮まろうとして固まる力。水滴(すいてき)が丸い粒になったりするのはこの力によるもの。
■お風呂に入ると指がシワシワになるのはナゼ?
手のひらや足のうらの皮膚(ひふ)の角質層(かくしつそう)は体の他の部分に比べ5倍もの厚さがある。

角質に水分が含まれるとシワシワになる。

指の角質層は体の他の部分より多いためにより多くの水分を含みシワシワになりやすいのだ。





実際(じっさい)に水をたらしてすぐの指の角質層と、その30分後の指の角質層のアップの写真(しゃしん)を見比べてみると…
何と、水をたらしてすぐの角質層に比べ30分後の角質層は1.5倍にふくらんでいた!



※角質層…皮膚の一番外側。
■お風呂の中でオナラをすると泡がだんだん大きくなるように見えるのはナゼ?
そもそもオナラの成分の約70%は食事の時などに飲み込む空気。
残りの30%のうち半分の約15%が食べ物の残りカスが※腸内細菌(ちょうないさいきん)によって分解(ぶんかい)されて発生(はっせい)するガス。
さらに、1回に出るオナラの量は数十〜200ミリリットルとのこと。
このことをふまえて、こんな実験を行った!
※腸内細菌…腸内にいる細菌。一口に腸内細菌と言っても、その種類は100種類を超える。腸内細菌の多くは食べ物の消化の手伝ったり、体の外から入ってきた細菌から体を守ったりしている。
<実験1>
水深(すいしん)5メートルからオナラ1回分と同じ量の空気を放ち、本当にオナラの泡が大きくなるのかを調べてみると…

泡がバラバラになってしまい大きくなったかどうか分からない…

<実験2>
そこで、次はプールの底でペットボトルの中に空気を入れて、それを持ってゆっくり水面(すいめん)まで上がると…

プールの底から昇る(のぼる)につれてペットボトルの中の空気が増えてきた!
水面に着く頃には空気の量はプールの底の時とは比べ1.5倍に増えていた!!

【解説】
ペットボトルの中の空気が増えたのは、水の中でかかる力「水圧(すいあつ)」が関係しているため。
水深0メートル(水面)では1気圧(きあつ)の力がかかるのに対し、水深5メートルでは1.5気圧(きあつ)もの力がかかる。
そのため、空気の量が水深5メートルの時に比べ、水面に上がった時では1.5倍にふくらんだ。
ということは、同じ空気であるオナラもお風呂の中で大きくなっているということ!?
そこで、こんな実験!
<実験3>
お風呂と同じ深さである水深50センチメートルから、オナラと同じ量の空気を放つと…

空気の形が水面にのぼっていく間に平べったく変わり、上から見ると大きくなっていくように見えた!!

オナラが大きく見えるのは、泡が水面にのぼってくる間に平べったく広がっていくからかも知れない!
★番組からのお願い★
「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。