■地図の基本
普段よく見る世界地図は「メルカトル図法」と呼ばれるものしかしよく見るとグリーンランドと南極がとてつもなく大きく描かれているんです。

【実験】
透明な球体に描かれた井戸田さんの似顔絵。そのなかには電球がセットされている。
電球をつけ、その影を平面のシートに映すと・・・
井戸田さんの頭とアゴの部分が大きくなった。


【解説】
立体を平面上に表現する「投影法」と呼ばれる方法のひとつ
メルカトル図法は地球に切り込みを入れて四角の形に引き伸ばして書かれた地図。
だから、北極や南極に近づいていくにつれて実物以上に面積が大きく広がってしまう、丸いものを平面にするうえで、どうしてもゆがみが出てしまうので、グリーンランドと南極がとてつもなく大きくなった。
■世界地図の不思議
【実験】
メルカトル図法の世界地図で名古屋から直角に東へ移動するとアメリカのロサンゼルスあたりへたどり着く。
しかし地球儀で同じことをすると南米アルゼンチンあたりへたどり着いた。




【解説】
平面の地図の場合、面積や角度、距離などのどこかに必ずゆがみがでてしまう。
しかし地球儀はすべて正確に表現されている。
■地球のはホントに丸いの?
【実験】
それぞれ2メートルの高さのでんじろう先生のパネルを用意し、同じ日の同じ時間に2つの場所で影の長さを測る実験。

一方は三重県志摩市大王町。
もう一方は大王町からそのまま真北へ約220キロ移動した岐阜県白川村。
影の長さを測ると三重県志摩市大王町は2メートル90センチ
岐阜県白川村は3メートル42センチでその差は52センチだった




【解説】
同じ長さの棒を用意し平面に立てた2本の棒は影の長さは同じ。


しかし球体に立てた2本の棒の長さは違う。
三重県志摩市大王町と岐阜県白川村の影の長さが違うのも地球が丸いという証明になる。
■大きいものを縮める方法。
【問題】
巨大な「で」の文字を10分の1に縮めるには?
【答え】
中心となる点から文字のポイントとなる点の長さを計り、その値の10分の1の長さを縮める紙の上で計って点をつけます。
そして最後に点と点を結んでいくと10分の1の「で」の文字が完成する。これを縮尺という




■拡大法を使ってナスカの地上絵を描こう!
先ほどは文字を縮小して「で」の文字を作ったが、今度は図を拡大してナスカの地上絵を作る。

【方法】
コンドルの絵のなかに適当に決めた中心の点からくちばしや羽根などの点を結び、その方向の延長線上に倍数の長さの点を決める。
そして、その点と点を結んでいくと大きなコンドルが描ける。
この方法を「拡大法」という。


【実験】
この壮大な実験の舞台は江南市にある木曽川河川敷の芝生広場

広場の真ん中に図をセットし、中心の点には棒を打ち込む。

そしてメモリの付いたロープを中心の棒に引っ掛け、線に合わせ角度を決め、そのまま伸ばしていく。

実物の大きさにするため図の長さの100倍にした点の位置を決めていくそして100倍にした点と点を結んで、コンドルを完成させていく。



実物のコンドルのは全長135メートル。拡大法でその大きさになった!
★番組からのお願い★
「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。