2009年5月17日放送 第7回
今回は、面白い実験道具を用意しました。
(1)
バーナーでアルミ缶の底を加熱するとグルグルと回っていきます。
これは“ヘロンの蒸気機関”というもので、古代ギリシャ人のヘロンという科学者が考えたものを再現したものです。
(2)
どうしてアルミ缶は回るのか?
実はアルミ缶の中には水が入っています。アルミ缶の横からL字型のアルミパイプが4本出ていて、バーナーで缶の底を加熱すると中の水が沸騰します。
(3)
するとアルミ缶の中の蒸気がアルミパイプの先から勢いよく噴射され、その反動で缶が回転したというわけなんです。
(4)
次にアルミ缶のフタにモーターとLEDライトをつないだヘロンの蒸気機関を用意し、同じくバーナーで加熱してみます。
(5)
するとモーターが回転し、LEDライトが光ります。
(6)
ヘロンの蒸気機関が激しく回転して、モーターが発電機となり、LEDライトが点灯したというわけです。
火力発電も火力で蒸気を発生させ、その蒸気を利用して発電用のタービンを回転させて、発電機を動かしているんです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。