2010年4月4日放送 第53回
今月は身近な家電のエネルギーのついて考えていきましょう。
まずは冷蔵庫。食べ物を冷やしたり、氷を作ったりと生活に欠かせない家電ですが一体どのような仕組みで冷蔵庫は冷えるのでしょうか?
そこで、こんな実験をしてみます。
(1)
用意したのはピストン式の透明の長い管。
(2)
中にはライターのガスなどに使われる気体の“ブタン”が入っています。
(3)
ピストンを押して、中のブタンを圧縮してみると・・・
(4)
管の中の気体のブタンが、液体になっていきます。
(5)
逆にピストンを引っ張っていくと・・・
(6)
液体のブタンが気体に戻っていきます。
(7)
ピストンを引っ張る様子をサーモグラフィーで見てみると・・・
(8)
管の中の圧力が下がり、液体が蒸発して温度が低くなっているのがわかります。
実は冷蔵庫は、この現象を使って冷やしているのです。
(9)
冷蔵庫の中には、ブタンと同じ様な働きをする“冷媒”という物質が入っていて、冷蔵庫の中の圧力を下げて液体を気体にします。
この時、周りの熱を奪うのを利用して冷やしているのです。
(10)
そして気体になった冷媒に圧力をかけて液体に戻し、放熱させるという循環によって冷蔵庫の中を冷やしているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。